ブランディング2026.09.06TWELVE

ブランディング戦略とは?売れる会社が最初に決めていること

ブランディング戦略とは?売れる会社が最初に決めていること

ブランディング戦略とは、何を決めることなんですか?

ブランディング戦略とは、①誰に届けるか ②その人にどう思われたいか ③その約束をどこで守り続けるか、この3つを先に決めて、商品ページも広告もSNSも同じ答えに揃えていく設計のことなんです。ロゴやフォント、写真のトーンは3つが決まったあとに続く「見え方」の話で、順番が逆になると、きれいなのに何のブランドなのか伝わらないページができあがります。

ECの現場では、まず既存のお客様が何を理由に選んでくれたのかを言葉にして、そこから約束を一文にまとめ、レビュー依頼・同梱物・SNS投稿まで同じ言葉で揃えていきます。効いているかどうかは売上だけでなく、指名検索やリピートの動き方で確かめていくと判断しやすくなりますよ。

「ブランディング戦略」という言葉、社内で話してみると、思い浮かべているものが人によってバラバラだったりしませんか。ロゴのリニューアルを想像する人、SNSの世界観づくりだと思っている人、値上げを納得してもらうための理屈だと捉えている人。同じ会議にいても前提が揃っていないので、結局「とりあえず広告を回しましょう」に着地してしまうんですよね。

この記事では、ブランディング戦略とは何を決める作業なのかを、私たちがECの現場でたどっている順番のままお話ししていきます。決めた中身を商品ページやレビュー、SNSの投稿に落とし込むところまで、手順とつまずきやすいポイントを添えてまとめました。

「ブランディング戦略とは何か」を調べているとき、たいていは商品が売れなくて困っているタイミングなんですよね。広告費は前より増えているのに、レビューも価格もライバルと横並び。うちのチームがご相談をいただくときも、ほとんどが同じ状況からのスタートなんです。

実は売れている会社ほど、施策を増やす前に「誰に、どう思われたいか」を先に決めています。この記事では、ブランディング戦略の意味を整理しながら、20代女性に選ばれるために最初に決めるべきことを、現場の進め方に沿ってお話ししてみますね。

「ブランディング戦略とは」を調べる人が、本当に困っていること

「ブランディング戦略とは」で検索する方って、実は言葉の意味を知りたいわけじゃないんですよね。うちのチームがご相談をいただくとき、最初に出てくる言葉はだいたい決まっています。「やらなきゃいけないのは分かってるんです。でも、何から手をつければいいのか分からなくて」。この一言に、悩みのほとんどが詰まっているなと感じています。

だから多くの現場では、「とりあえず目に見えるもの」から始まってしまうんです。ロゴを新しくする、コーポレートサイトを作り替える、Instagramのアカウントを開設する。どれも間違いではないのですが、順番として先に来ると、途中で必ず迷子になります。

これ、担当者の方の力不足では全然ないんです。判断の土台になる「決めごと」がないまま、施策だけが増えていくから、毎回ゼロから議論することになる。結果として、作業は増えているのに、ブランドとしては何も積み上がっていない状態になってしまうんですよね。

よくある出発点その先で起きること
ロゴ・デザインの刷新から始める見た目は変わるが、売り場や接客の言葉は前のまま
SNS開設から始める投稿内容が毎回ブレて、フォロワーが増えても売上につながらない
競合を調べることから始める他社に似た方向へ寄っていき、選ばれる理由が消える

特に多いのが、SNSのフォロワー数だけを追いかけてしまうパターンです。数字は動くので手応えはあるのですが、ブランドの中身が定まっていないと、そのフォロワーはお客様にはなりにくいんです。このあたりはフォロワー数と売上の関係でも触れていますので、思い当たる方は後で読んでみてください。

逆に言うと、売れている会社さんは順番が違うだけなんです。見た目や発信の前に、「誰に、何を約束するのか」をいちばん最初に決めている。ここさえ決まっていれば、ロゴもSNSも商品ページも、すべて同じ方向を向きます。迷子になっている感覚があるとしたら、それは能力の問題ではなく、順番の問題。まずはそこから整えていきましょう。

ブランディング戦略とは何か——マーケティング・デザインとの違い

ブランディング戦略とは、ひとことで言うと「誰に、何を約束し、どう覚えてもらうか」を決めた設計図のことなんです。かっこいいロゴを作ることでも、世界観のある写真を撮ることでもなくて、その手前にある「決めごと」そのもの。ここが決まっていないまま制作に入ってしまうと、デザイナーさんもライターさんも毎回ゼロから迷うことになって、結果的にお店の印象がバラバラになってしまうんですよね。

特に大事なのが「約束」の部分です。うちのチームでは、ブランドをお客さまと交わす約束だと考えています。「この店で買えば、乾燥する季節でもずっと肌がゆらがない」「ここのギフトなら渡す相手がきっと喜んでくれる」——そういう、買う前に期待してもらえることが約束です。そしてその約束を、商品・ページ・梱包・SNS・接客のすべてで裏切らないこと。これが積み重なった結果として「あのブランドね」と思い出してもらえる状態が生まれます。約束の考え方はブランディングは約束から始まるという話でも詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。

では、よく混同されるマーケティングやデザインとは何が違うのか。役割で並べてみると、驚くほどすっきりします。

領域答えを出す問い主な打ち手効き方
ブランディング戦略誰に、何を約束し、どう覚えてもらうかターゲット定義/提供価値/言葉と世界観のルールじわじわ効く。指名検索やリピートに出る
マーケティングどうやって知ってもらい、買ってもらうか広告、SEO、価格、モール施策、CRMすぐ効く。売上・CVRに出る
デザインそれをどう見せ、どう伝えるかロゴ、ページ、写真、パッケージ、トーン体験の質として効く。第一印象を左右する

この表で言いたいのは、上下関係があるということなんです。ブランディング戦略がいちばん上の判断基準で、マーケティングとデザインはその約束を届けるための手段。順番が逆になると、「今月は売れないからクーポンを増やそう」「他店が値下げしたからうちも」という場当たりな判断が続いて、気づいたら安いから買われるだけのお店になってしまいます。

実際の案件でも、伸び悩んでいるお店ほど施策の数は多いのに、「うちは誰の何を解決する店なのか」を社内で言語化できていないことが本当に多いです。逆に、そこが一枚の紙にまとまっているお店は、新しい広告もSNSも判断が速いんですよね。迷ったときに立ち返る場所があるからです。まずは自社の約束を一文で書いてみるところから、始めてみてください。

ブランディング戦略とは?売れる会社が最初に決めていることのポイントを4コマでまとめたイラスト

決める順番を間違えると全部やり直しになる——5つの決定事項

ブランディング戦略って、実は「決めること」の順番がほぼすべてなんです。うちのチームが新しくご一緒するとき、必ずこの5つを上から順に埋めていきます。逆に言うと、ここを飛ばしたまま撮影やデザインに進んだ案件は、だいたい半年後に作り直しになってしまうんですよね。

順番決めること問いのかたち
誰にいちばん喜んでくれる人は、どんな暮らしをしている?
どんな約束その人に、私たちは何を必ず守る?
理由(根拠)その約束を信じてもらえる事実はある?
言い方(トーン)どんな声で話す会社に見せたい?
届け方その人は、どこでその声を聞く?

順番を飛ばすと、こんなふうに崩れていきます。

特に②の「約束」は、いちばん時間をかけていい場所なんです。ここが言語化できていると、あとの③④⑤は驚くほどスムーズに決まります。考え方はブランディングは「約束」から始まる話で詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。

④のトーンで迷ったら20代女性に届く言葉づかいの整え方、⑤の届け方はどのSNSに置くかの判断基準が参考になるはずです。上から順に、ひとつずつでいいので埋めていきましょう。

自社の「らしさ」を言語化する手順——競合比較ではなく顧客の言葉から

「らしさを言語化しましょう」と言われて、まず競合サイトを並べて比較表をつくる方、すごく多いんです。でもその作業から出てくるのは「競合と違うところ」であって、「お客さまが選んでくれている理由」ではないんですよね。私たちが実際の案件でやっているのは、もっと地味な、言葉を拾い集める作業のほうなんです。

工程はいつもこの順番で進めています。

工程やること気をつけること
①集めるレビュー、問い合わせメール、電話メモ、SNSのコメントやDMを、直近1年ぶんコピペで一箇所に要約しないで原文のまま。加工した瞬間に温度が消えます
②聞く店舗スタッフ・カスタマー担当・発送担当に「お客さまによく言われる言葉」を雑談ベースでヒアリング会議室より休憩室。ちゃんとした答えを求めないほうが出ます
③並べる集めた言葉を「機能」「気分」「関係性」の3つに仕分けネガティブな言葉も必ず残す
④束ねる3回以上出てきた表現をグルーピングして見出しをつける見出しは社内語ではなくお客さまの言葉で
⑤決める一番大きい束を、一文の約束に書き直す形容詞だけで終わらせない

③でつまずく方が多いので補足しますね。「思ったより軽かった」は機能、「使うたびにちょっと気分が上がる」は気分、「ここで買うと安心」は関係性です。売れているブランドほど、関係性の言葉が厚く出てくるんです。逆に機能の言葉しか集まらなかったら、それは価格と仕様で選ばれているサインなので、そこを直視するところからになります。

⑤の一文は、「私たちは〇〇な人に、△△を約束します」という形に落とすとブレません。ここはブランディングは約束から始まるという考え方そのままなので、あわせて読んでみてください。

よくある失敗は、社長や制作会社が持ち込んだ「かっこいい言葉」で上書きしてしまうことなんです。お客さまが一度も使っていない単語がキャッチコピーに入っていたら、たぶん現場からも共感されません。拾った言葉のなかから選ぶ、という制約を最後まで守ってみてください。決まった一文は、商品ページの見出しやメール、スタッフの接客トークまで、同じ温度で使い回せるようになります。言葉づかいをそろえる話にもつながっていくので、ここが整うと、そのあとの施策がぐっとラクになりますよ。

戦略を売り場に落とす——商品ページ・SNS・接客への翻訳

ここまでで決めた「約束」は、社内の資料の中にある限り一円にもならないんです。売れる会社が強いのは、決めたことを売り場の具体物に翻訳しきっているところ。翻訳のルールはシンプルで、約束を「見た瞬間に伝わる形」「毎回同じ言葉」に置き換えるだけなんですよね。

商品ページなら勝負は最初の数秒です。1枚目の画像、キャッチコピー、価格の見せ方——ここに約束が乗っていないと、どれだけ下にストーリーを書いても読まれません。最初の3秒で伝わる設計を先に固めてから、詳細説明を足していく順番がおすすめです。

SNSは「投稿ごとに違う顔」になりがちな場所。約束を3つのコンテンツ軸に分解して、その軸だけを回す運用にすると、フォロワーの中に印象が積み上がっていきます。担当者が変わっても崩れないように、言葉のトーンをルール化しておいてくださいね。

接点翻訳するものチェックポイント
商品ページ1枚目・キャッチ・レビュー訴求約束が画像だけで伝わるか
SNS投稿の3軸・プロフィール文3投稿並べて同じ人格に見えるか
同梱物・メールお礼状の一言、件名買った後も同じ言葉か
店頭・接客最初の声かけ、試着の提案スタッフ全員が同じ理由を言えるか

実店舗では、約束は「スタッフの一言」に宿ります。実際の案件でも、店頭で語られる言葉とページの文言がズレている例はとても多いんです。朝礼で今週の一言を共有するだけでも揃ってきますので、スタッフ起点のブランディングから始めてみてください。

翻訳が終わったら、全接点をスクショして並べてみてください。同じ会社に見えたら合格です。バラバラに見えたなら、直すのは戦略ではなく翻訳のほうなんですよね。

20代女性に届けるなら、戦略の解像度をここまで上げる

ここまでで決めた戦略を、実際に「20代の女性に届く形」にするには、もうひと段階だけ解像度を上げる必要があるんです。というのも、ターゲット欄に「25〜34歳・女性・都内在住・美容関心層」と書いた時点で、その戦略はもう誰の心にも刺さらなくなっているから。属性はターゲットの説明であって、その人の描写ではないんですよね。

私たちがワークショップでよくやるのは、属性ではなく「その人の一日」を書き出すという作業です。何時に起きて、通勤の電車で何を見て、昼休みに誰とどんな話をして、帰り道にどのタイミングでスマホを開くのか。そこまで書けると、「夜22時のベッドの中で、明日の自分を少しだけ良くしたくて見る」という発見が出てきます。その瞬間に届く言葉と、朝の慌ただしさの中で届く言葉は、まったく別物なんです。訴求文の候補が3つあって決めきれないとき、判断基準になるのはいつもこの「一日」のほうでした。

そしてもうひとつ、言い方の分かれ目。同じことを伝えていても、共感される言い方と、一瞬で萎える言い方があります。

萎える言い方共感される言い方
忙しい女性の味方朝、鏡の前に立つのが1分で終わる
自分らしく輝くあなたへ気合いを入れた日にも、入れない日にも
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ご購入いただきありがとうございます選んでくれて、うれしいです

左側はどれも、ブランドが上から「こうあるべき」を規定している言い方なんですよね。20代女性の読者は、この上下関係にとても敏感です。褒められているようで、勝手に決めつけられている感じがする。逆に右側は、判断を相手に委ねています。この温度感はブランドのトーン設計そのものなので、担当者の感覚任せにせず、必ず言葉のルールとして残しておいてください。

最後に、UGCが生まれる余白について。投稿してもらえるブランドは、伝えたいことを全部言い切っていないんです。パッケージのちょっとした遊び、名前をつけたくなる形、感想を書きたくなる余韻。逆に説明とハッシュタグでびっしり埋まっていると、ユーザーが付け足せる部分が残らず、シェアの動機が消えてしまいます。「ここは、お客さまが語る場所」と決めて、あえて空けておく。実際の案件でも、その余白を作った商品ほど自然な投稿が積み上がっていきました。UGCが信頼になる仕組みも、あわせて設計してみてくださいね。

うまくいかない会社に共通する4つの失敗パターン

ここまでの流れを一通りやっても、途中で止まってしまう会社さんには、驚くほど同じつまずき方があるんです。うちのチームが現場に入って「あ、これかも」と気づく代表的な4つを、直し方とセットで並べてみますね。

①決めた人しか知らない
役員合宿で決めたブランドの方針が、PDFのまま共有フォルダで眠っている状態です。売り場をつくるのは現場の担当者さんなので、知らなければ反映されるはずがないんですよね。直し方はシンプルで、月1回の全体会議で「今月、方針どおりだった施策」を1つだけ発表してもらうこと。研修より、日常の会話に混ぜるほうが定着します。社内への浸透のさせ方も参考にしてみてください。

②言葉が長すぎる
「上質な暮らしに寄り添う、サステナブルで心地よい体験価値の提供」——きれいなんですが、誰も覚えられません。覚えられない言葉は、判断基準として使えないんです。直し方は、20文字以内に削って、動詞を1つだけ残すこと。「朝の5分をラクにする」くらいまで短くすると、商品ページの見出しにもそのまま使えます。言葉のトーンをそろえる考え方もあわせてどうぞ。

③数字を見ずに雰囲気で判断
「なんとなくブランドっぽくなった」で満足してしまうパターンです。実際の案件では、指名検索の数、リピート率、レビューに出てくる言葉の変化を見ています。感覚ではなく測れる指標を3つだけ決めておくと、社内の説得もぐっとラクになりますよ。

④半年で方針を変える
いちばん多くて、いちばんもったいない失敗です。ブランドは、同じことを言い続けた期間の長さがそのまま信頼になります。半年で変えると、積み上げがゼロに戻ってしまうんですよね。直し方は、「変えていい部分」と「3年変えない部分」を最初に線引きしておくこと。見せ方や販促は変えてOK、約束と価値観は据え置き、と決めておけば迷いません。

失敗パターン最初の一手
決めた人しか知らない月1回、現場が事例を1つ発表
言葉が長すぎる20文字以内・動詞1つに削る
雰囲気で判断指標を3つだけ決める
半年で方針変更変えない部分を先に線引き

どれも、才能ではなく仕組みで防げるものばかりなんです。ひとつでも心当たりがあれば、今週できる小さな一手から始めてみてくださいね。

まとめ|ブランディング戦略は、今日決められる一行から始まる

ここまで、ブランディング戦略の定義から決める順番、言語化の手順、売り場への翻訳、そして失敗パターンまでお話ししてきました。読み終えて「やることが多すぎる」と感じた方も多いと思うんです。でも、最初に必要なのは分厚い戦略書ではありません。社内の誰に聞いても同じ答えが返ってくる、たった一行の約束なんです。

実際の案件でも、うまく動き出すチームは、資料の完成度より「この一行、みんな言える?」の徹底が早いんです。逆に、100ページのブランドブックを作ったのに、現場のスタッフが誰も読んでいないケースもよく見かけます。戦略は、共有された瞬間から効きはじめるものなんですよね。

そこで、明日からできる3つのアクションをまとめました。どれも社内だけで完結します。

アクションやること目安
①一行の約束を書く「私たちは、◯◯な人が、◯◯できる状態をつくる」を1文で書き切る。形容詞ではなく動詞で書くのがコツ30分
②顧客の言葉を10件集めるレビュー・問い合わせ・LINEの返信から、購入理由が書かれた一文をそのままコピーして並べる1時間
③ズレている場所を1つ直す①と②を見比べて、いちばん食い違っている売り場(商品ページの冒頭、SNSのプロフィール文など)を1箇所だけ書き換える半日

ポイントは、③を「1箇所だけ」に絞ることなんです。全部直そうとすると着手できないまま月末が来ます。1箇所直して、その後の反応を見る。この小さな往復が、結果的にいちばん早いんですよね。

そして、書いた一行は必ず声に出して共有してみてください。朝礼でも、チャットのピン留めでも構いません。判断に迷ったときに全員が同じ基準を見られる状態こそが、ブランディング戦略の実体だと私たちは思っています。約束を軸にした考え方はブランディングは約束から始まるで、社内への浸透のさせ方はインナーブランディングで、もう少し詳しくお話ししています。

ブランディング戦略とは、遠い未来の理想像ではなく、今日の意思決定を軽くしてくれる道具なんです。完璧じゃなくていいので、まずは一行。そこから、あなたの会社の「らしさ」がお客さまに届きはじめます。うちのチームも、その一行を一緒に探すところからいつもスタートしています。

よくある質問

Q. ブランディングとブランディング戦略の違いは何ですか?

A. ブランディングは「お客様の頭の中に、こういうブランドだという印象をつくっていく活動そのもの」で、ブランディング戦略はその活動の設計図にあたります。誰に、どう思われたいか、そのためにどこで何を伝え続けるかを先に決めておくのが戦略で、ロゴやSNS運用はその設計図を実行する手段になります。順番を逆にすると、見た目だけ整って中身が伝わらない状態になりやすいんです。

Q. ブランディング戦略は何から始めればいいですか?

A. 最初にやっていただきたいのは、今いるお客様が何を理由に選んでくれたのかを言葉にすることなんです。レビュー、問い合わせ、リピーターの声を集めて、褒められている点を並べてみてください。そこに出てきた言葉が、そのままブランドの強みの候補になります。そのうえで「誰に、どう思われたいか」を一文にまとめると、次に打つ施策の優先順位が決めやすくなりますよ。

Q. 小さなブランドや1商品しかない場合でも、ブランディング戦略は必要ですか?

A. むしろ商品数が少ないときほど効きやすいと私たちは考えています。ラインナップが多いと打ち出しがぼやけがちですが、1商品なら「誰の、どんな場面のための商品か」を絞り込みやすいからです。価格や機能で横並びに見えてしまう状況から抜けるには、比べられる土俵をずらす言葉が要ります。小さいうちに約束を一文で決めておくと、後から商品が増えても軸がぶれにくくなります。

Q. ブランディング戦略の効果は、どう測ればいいですか?

A. 売上だけで見ると判断が遅れがちなので、私たちは指名検索の件数、リピート率、レビューに出てくる言葉の3つを合わせて見るようにしています。特にレビューの言葉づかいが、こちらが伝えたかった約束の言い回しに近づいてきたときは、届き始めているサインなんです。実際の案件でも、指名検索の動きが先に変わって、あとから売上がついてくることが多いですね。

Q. 20代女性に向けたブランディング戦略で気をつけることはありますか?

A. 「かわいい世界観をつくること」と考えてしまうと、途中で似たようなブランドに埋もれてしまいます。大事なのは、その人が誰かにおすすめしたくなる理由を1つに絞ることなんです。買った理由より、人に話したくなる理由のほうが広がります。写真やトーンを決める前に、SNSでどんな言葉で紹介されたいかを先に書き出してみると、施策がぶれにくくなりますよ。

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