
「Z世代トレンドラボ byGMO」が22〜28歳・勤続1年以上の1,380人に行った調査(2026年4月)では、社会人2年目も3年目以上も、新卒社員が早めに身につけた方が良いスキルの1位に「報連相」を挙げています。つまり報連相は、入社前から自然にできるものではありません。働き始めてから身につけていくスキルなんです。
Z世代の新人が報連相できないのは、やる気がないからではありません。「できないと思われたくない」「何をどこまで言えばいいか分からない」「忙しそうで声をかけにくい」と迷った結果、黙っているほうが安全に感じてしまうんです。先輩の側で「いつ・何を・どこに」の基準を決めて、報告を受けたらまず「教えてくれてありがとう」と返してみてください。それだけで、新人はぐっと話しやすくなります。
「困ったら相談してねと伝えたのに、新人から何も上がってこない」。Z世代の新人が報連相できないと悩む管理職や先輩の方、多いですよね。Z世代トレンドラボ byGMOの若手社員への調査でも、新卒が早めに身につけたいスキルの1位は報連相なんです。
この記事では、社員全員がZ世代のうちのチームが、新人が黙ってしまう理由を新人の気持ちからひもときます。チャットで報告しやすくなる「いつ・何を・どこに」の決め方も型にしてお伝えするので、ぜひ試してみてください。
「Z世代トレンドラボ byGMO」の調査では、社会人2年目も3年目以上も、新卒社員が早めに身につけた方が良いスキルの1位に「報連相」、2位に「基本的なビジネスマナー」を挙げていました。報連相を大事だと感じているのは上の世代だけではなく、新人と年の近い先輩たち自身なんです。
「報連相ができない」と聞くと、ベテランの上司が若手に求めている昔ながらのルールのように感じる方もいるかもしれませんよね。ところが、少し前まで新人だった先輩たちに聞いてみると、見えてくる景色はかなり違っていました。
GMOインターネットグループのGMO NIKKOが運営する「Z世代トレンドラボ byGMO」が、2026年4月1日〜2日にインターネット調査を行っています。対象は22〜28歳で勤続1年以上の男女1,380人です。「新卒社員が早めに身につけた方が良いスキル」の順位は、次のとおりでした。
| 順位 | 社会人2年目 | 社会人3年目以上 |
|---|---|---|
| 1位 | 報連相(報告・連絡・相談) | 報連相(報告・連絡・相談) |
| 2位 | 基本的なビジネスマナー | 基本的なビジネスマナー |
| 3位 | 周囲と協力して仕事を進める力 | 自分で考えて動く力 |
| 4位 | フィードバックを受けて改善する力 | 相手の話を正確に聞く力 |
| 5位 | ― | 相手にわかりやすく伝える力 |
注目してほしいのは、2年目と3年目以上で1位と2位がまったく同じという点なんです。3位から下は少しずつ違っていて、2年目は「周りと一緒に進める」「指摘を受けて直す」といった、チームの中で動く力が並んでいます。3年目以上になると「自分で考えて動く」「正確に聞く」「わかりやすく伝える」と、ひとりで任される場面を意識した力に移っていくんですよね。それでも一番上は、どちらも報連相のままでした。
ここから読み取れるのは、報連相は「入社前から自然にできるもの」ではなく、働き始めてから必要性に気づき、身につけていくものだということです。年の近い先輩たちが「最初に覚えておけばよかった」と感じているからこそ、上位に挙がっているのだと私たちは受け止めています。
うちのチームも社員全員がZ世代で、入社した新人には、ビジネスマナー・善悪の区別の付け方・ものの考え方の3つを、「なぜそうするのか」という理由から伝えるようにしています。報連相も、やり方だけを渡すより「なぜ今それを伝えてほしいのか」を添えたほうが、ぐっと伝わりやすくなるんです。
この結果を受けて、新人を受け持つ方に意識してほしいのは次の3つです。
新人の初期教育の組み立て方は、Z世代の新入社員研修の記事でもまとめています。報連相は大事だと、先輩たちも分かっています。だからこそ、新人がなぜ黙ってしまうのかを知れば、手の打ちようはたくさんあるんです。
新人が報連相をしないのは、やる気がないからではありません。多くの場合、「言ったらどう思われるか」「何をどこまで言えばいいか」が見えず、黙るほうが安全に感じてしまっているんです。ここでは新人からよく聞く声をもとに、黙ってしまう理由を新人の側から読み解きます。
うちのチームは社員全員がZ世代なので、新人だった頃のもやもやをまだはっきり覚えています。その経験も重ねながら、よく聞く声を3つ紹介しますね。
「できないと思われたくない」
学生時代は、テストもレポートも提出した結果で評価されることがほとんどですよね。その感覚のまま入社すると、途中で相談することが「自分は一人でできない人です」と言っているように感じてしまうんです。そのため「自分で解決してから報告しよう」と抱え込み、締め切り直前になって「実は…」と打ち明ける。先輩から見るといちばん困るこのパターンは、真面目な新人ほど起こりやすいものなんです。
「何をどこまで言えばいいか分からない」
細かく全部伝えると「そこまでいらないよ」と言われ、省くと「なんで言わなかったの」と言われる。新人にとって、報告の粒度はいちばん分かりにくいところです。先輩が気をつかって言う「なんでもいいから言ってね」も、実は基準がないぶん、かえって迷わせてしまうことがあるんです。迷ったあげく、「言わない」を選んでしまうんですよね。
「忙しそうで声をかけにくい」
先輩が画面に集中していたり、オンライン会議が続いていたりすると、「今話しかけたら邪魔になるかも」と様子をうかがってしまいます。チャットでも同じで、「この時間に送っていいのかな」「既読がつかないけど大丈夫かな」と気になって、下書きのまま送れずにいることも少なくありません。
| 新人の声 | 心の中で起きていること | 先輩から見えている姿 |
|---|---|---|
| できないと思われたくない | 相談するのは評価が下がることだと思っている | 順調そうなのに、急にトラブルが出てくる |
| 何をどこまで言えばいいか分からない | 報告の基準がなく、言わないほうが安全に感じる | 大事なことほど伝わってこない |
| 忙しそうで声をかけにくい | タイミングが分からず、遠慮が先に立つ | 聞いてくれれば早いのに、と感じる |
3つの声に共通しているのは、「報連相してもいい」という安心感と、「いつ・何を・どこに」という基準が見えていないことなんです。性格や世代の問題として片づけてしまうと、新人はますます話しにくくなってしまいます。逆にいえば、基準と安心感をチーム側で用意すれば、ちゃんと動ける新人はたくさんいます。
「黙っている=やる気がない」ではなく、「黙っている=迷っているサインかも」と受け止めてみると、声のかけ方がぐっと変わってきますよ。

「何かあったら言って」「早めに相談して」は、先輩にとっては親切な一言でも、新人にとっては基準が見えない言い方なんです。何を、いつ、どこまで伝えればいいのかが決まっていないと、新人はなかなか動けません。そこへ報告が遅れたときの叱り方が重なると、新人はさらに黙ってしまいます。
先輩の頭の中では、「何か」は「予定どおりに進まなそうなこと全部」で、「早めに」は「少しでも迷った時点」を指していることが多いですよね。でも新人の側からは、その線引きが見えないんです。「これくらいで声をかけたら迷惑かも」「もう少し自分で調べてから」と考えているうちに時間が過ぎて、結果として報告が遅れてしまいます。本人はさぼっているのではなく、どこが「言うべきライン」なのかを探している途中なんです。
うちのチームも社員全員がZ世代なので、この「ラインが分からない」感覚はとても身近です。そのうえで、新人を受け持つ側がついやってしまいがちな失敗を並べてみます。
| よくある対応 | 新人の受け取り方 | その後に起きること |
|---|---|---|
| 遅れて報告してきたときに「なんでもっと早く言わないの」と責める | 報告すると怒られる | 怒られにくいタイミングを探すようになり、報告がさらに遅れる |
| 相談に「それくらい自分で考えて」と返す | 「早めに相談して」と言われていたのに、どっちが正解? | 相談そのものを控えるようになる |
| 忙しそうな様子のまま「いつでも聞いてね」と言う | 今は話しかけちゃいけない時間だ | 「いつでも」が「いつまでも聞けない」になる |
| チャットの報告に既読だけで何も返さない | 届いたのか、これで良かったのか分からない | 報告する意味を感じにくくなる |
| 先輩ごとに求める細かさがちがう | 人によって正解が変わる | 誰に何を言えばいいか迷って止まる |
どれも悪気のない、ごく自然な反応なんです。ただ、新人から見ると「言っても良いことがない」という経験が少しずつ積み重なっていきます。特に最初の数回の報告にどう返されたかは、その後の動き方に大きく影響します。
見直すときは、次の3つを確かめてみてください。
報連相が出てこないのは、新人のやる気や能力だけの問題ではないんです。伝える側の言葉を少し具体的にして、受け止め方を変えるだけで、新人は驚くほど話しやすくなります。言い方を変えれば報連相は育てられるので、まずは明日の「何かあったら言って」をひと言具体的にするところから始めてみてくださいね。
チャットの報告は、「いつ送るか」「何を書くか」「どこに送るか」の3つを先輩側で決めておくと、新人が迷わなくなります。タイミングを「始業・終業・詰まったとき・ミスしたとき」の4つに分けて、書く中身と送り先を表にしておくのがおすすめです。一文テンプレートもセットにしておけば、「何を書けばいいか分からない」で手が止まることがぐっと減っていきます。
新人が報告をためらうとき、実は中身よりも手前で迷っていることが多いんですよね。「今送っていいのかな」「個別とチャンネル、どっちが正解なんだろう」というところです。ここを本人のセンスに任せず、型として渡してあげるのが一番の近道です。うちのチームでも、迷いやすいところは先に決めてしまっています。
| タイミング | 書く内容 | 送る場所 | 一文テンプレート |
|---|---|---|---|
| 始業 | 今日やること/終わらせる予定のもの/気になっていること | チームのチャンネル | 「おはようございます。今日は◯◯と◯◯を進めます。◯◯は午後に一度確認させてください。」 |
| 終業 | 終わったこと/終わらなかったことと理由/明日やること | チームのチャンネル | 「本日は◯◯まで終わりました。◯◯は△△で止まっているので、明日の午前に続けます。」 |
| 詰まったとき | 何をしようとしたか/どこで止まったか/自分で試したこと | まずは教育担当への個別チャット。チーム全員に関わる内容ならチャンネル | 「◯◯をしていて△△で止まっています。□□は試しました。少しだけ相談させてください。」 |
| ミスしたとき | 何が起きたか/今どんな影響が出ているか/もう取った対応 | 先に教育担当へ個別で。お客さまや他メンバーに影響するものはチャンネルにも | 「◯◯でミスがありました。今△△の状態で、□□までは対応済みです。この後の進め方を相談させてください。」 |
表を渡すときは、次のポイントも一緒に伝えてみてください。
型があると、新人は「これで合っているかな」と悩む時間を、仕事そのものに使えるようになります。小さな決めごとひとつで、チームの空気はちゃんと変わっていきます。
新人が相談してこないときは、相談を待つのをやめて、先輩の側から動く仕組みをつくるのが近道なんです。順番は「声をかける時間を先に決める」「悪い報告にはまずお礼を言う」「相談の入口になる一言を用意する」の3つです。どれも明日から始められて、特別な道具もいりません。
手順1:先輩から声をかける時間を、先に決めておく
まず決めてほしいのは、先輩から声をかける時間です。たとえば「毎日夕方に5分だけ、今日どこで止まったかを聞く」のように固定してしまいます。時間が決まっていると、新人は「今言ったら邪魔かな」と迷わずに済みます。「その時間に言えばいい」と分かるだけで、気持ちがかなり軽くなるんです。
よくある失敗は、気になったときだけ声をかけることです。新人から見ると「何か悪いことをしたのかな」と身構えるきっかけになります。何もない日も同じように聞くのがコツなんです。
手順2:悪い報告ほど、最初にお礼を言う
ミスや遅れの報告を受けたら、最初の一言は「言ってくれてありがとう」にしてみてください。状況の確認と対策は、そのあとで大丈夫です。最初に「なんでもっと早く言わなかったの?」と返すと、新人は「悪い話は言わない方が安全」と覚えてしまいます。そうなると、次からはもっと遅れて届くようになるんですよね。
お礼、状況の確認、次にどうするかを一緒に決める。この順番を先輩同士でもそろえておくと、誰に報告しても同じ受け止め方になり、新人が安心できます。
手順3:相談のハードルを下げる一言を用意する
「何かあったら言ってね」は優しい言葉ですが、何を言えばいいのかまでは伝わりません。場面ごとに、具体的な一言を用意しておくと便利です。
| 場面 | かける一言 | ねらい |
|---|---|---|
| 仕事を渡すとき | 「途中で一回見せてね。半分もできてなくて大丈夫」 | 完成する前に見せていいと伝える |
| 手が止まっていそうなとき | 「どっちで迷ってる?」 | 選ぶだけで答えられるようにする |
| 質問してくれたとき | 「それ聞いてくれて助かった」 | 聞くことはよいことだと伝える |
| 先輩が忙しそうに見えるとき | 「今ちょっと手が空いたよ」 | 話しかけていい合図を先輩から出す |
手順4:先輩が先に相談してみせる
最後は、先輩自身が誰かに相談している姿を見せることです。「これ、どう思う?」と新人に意見を聞くのも効果があります。うちのチームでも、先輩が自分の迷いや失敗をそのまま話すようにすると、新人から「実は」と切り出してくれることが増えました。相談は特別なことではなく、みんながふつうにしていることだと伝わるんです。
小さな一言を積み重ねるだけで、新人の報連相はちゃんと出てくるようになります。まずは明日の夕方の5分から始めてみてくださいね。
うちのチームは社員全員がZ世代で、入社した新人には「ビジネスマナー」「善悪の区別の付け方」「ものの考え方」の3つを教えています。どれも「こうしてね」で終わらせず、なぜそうするのかという理由から伝えるようにしているんです。理由が分かっていると、マニュアルにない場面でも新人が自分で考えて動けるようになり、報連相も自然と出てきやすくなります。
新人が黙ってしまうのは、ルールを知らないからというより「このルールが今の場面に当てはまるのか分からない」からなんですよね。決まりだけを覚えた状態だと、少し状況が違うだけで正解が分からなくなります。間違えるのが怖くて、手が止まってしまうんです。だから私たちは、決まりそのものより、その奥にある理由を共有することを大事にしています。
| 教えること | よくある教え方 | うちのチームの伝え方 |
|---|---|---|
| ビジネスマナー | 「メールはこの順番で書く」と型を渡す | 「相手が読む時間を短くするため」と目的から伝える |
| 善悪の区別の付け方 | 「それはダメ」とその場で注意する | 「誰が困るか」で考える軸を一緒に持つ |
| ものの考え方 | 「自分で考えて」と任せる | 先輩が迷ったときの考え方を声に出して見せる |
ビジネスマナーは、形だけ覚えると「なんでこんな面倒なことを?」と感じやすい分野です。たとえば、結論を先に書くのは相手の時間を大切にするためだと伝えると、チャットでも同じ考え方を使えるようになります。型の暗記より、目的を一つ持ってもらうほうが応用が利くんです。
善悪の区別の付け方は、細かい禁止事項を並べるより「この行動で、お客さまやチームの誰かが困らないか」という軸を渡すようにしています。軸があると、迷ったときに「これは相談したほうがいいかも」と自分で気づけます。よくある失敗は、注意だけして理由を伝えないことです。新人は「怒られないように黙っておこう」と学んでしまいがちです。
ものの考え方は、言葉で説明するのがいちばん難しいところです。うちのチームでは、先輩が判断に迷ったときに「今こう考えて、こっちを選んだよ」と考えた道すじをそのまま話すようにしています。正解だけでなく迷い方まで見せると、新人も「迷っていい」「迷ったら聞いていい」と分かって、相談のハードルが下がるんです。
「理由から伝えるのが大事なのは分かるけれど、自分の言葉にするのが難しい」という管理職の方もいらっしゃると思います。私たちは「Zリクルーティング」という窓口で、Z世代の採用や入社後3か月の初期教育、Z世代の部下との関わり方に悩む管理職の方のご相談をお受けしています。うちのZ世代スタッフが担当し、オンライン中心で進めています。人材の紹介は行っておらず、定着や成果をお約束するものでもありませんが、「新人が何を考えているのか分からない」という段階から一緒に整理できます。
理由を伝える教え方は、最初は少し時間がかかります。でも、新人が自分で判断して声をかけてくれる瞬間が増えていくと、チーム全体がぐっと動きやすくなるんです。まずは明日、何か一つお願いするときに「なぜなら」を添えてみてください。
新人が報連相できないのは、やる気や能力が足りないからではないんです。何をどこまで言えばいいかという基準が見えないことと、言い出しにくい空気が重なって、黙ってしまうことがほとんどなんですよね。基準を型にして渡し、話してくれたときの受け止め方を変えれば、新人は少しずつ口を開いてくれるようになります。
先輩たちが「新人に最初に身につけてほしいこと」の上位に報連相を挙げるのは、それだけ現場で困っている人が多いからなんです。でも、困っているのは新人の側も同じです。「こんなことで話しかけていいのかな」「できないと思われたくない」と迷っているうちに、報告のタイミングを逃してしまいます。黙っている新人の頭の中では、実はたくさんのことが動いているんですよね。
この記事でお伝えしてきたことを、明日から試せる形にまとめると次の3つです。
大事なのは、型をつくって終わりにしないことなんです。型があっても、勇気を出して送った報告に冷たい反応が返ってくると、新人はまた黙ってしまいます。逆に、遅れやミスの報告を責めずに受け止めてもらえた経験が一度でもあると、次からぐっと話しやすくなるんです。うちのチームでも、新人がつまずいたときほど「言ってくれて助かった」と伝えるようにしています。
それから、全部を一度に変えようとしなくて大丈夫です。まずはチャットの報告の型をひとつ決める、まずは朝に一言だけ声をかける、といった小さな一歩からで十分なんです。新人の様子を見ながら、型も一緒に育てていってみてください。入社後の教え方の全体像はZ世代の新人研修の考え方で、長く働いてもらうための関わり方は20代社員の定着についての記事でも書いています。あわせて読んでみてくださいね。
報連相は、新人だけが頑張って身につけるものではなく、先輩と新人が一緒につくっていく習慣なんです。「ここなら話しても大丈夫」と思える場所があれば、Z世代の新人は自分から動き出してくれます。今日の小さな一言から、ぜひ始めてみてください。
Q. Z世代の新人が相談しないのはなぜですか?
A. 多くの場合、やる気の問題ではないんです。学生時代は結果だけで評価されることが多かったので、途中で相談すると「一人でできない人」と思われそうで怖くなってしまいます。それに、報告の細かさや声をかけるタイミングの基準も見えていません。そのため、黙っているほうが安全に感じているんです。
Q. 「何かあったら言って」では、なぜ報連相が出てこないのですか?
A. 先輩にとっては親切な一言でも、新人には「何を・いつ・どこまで」伝えればいいのかの基準が見えないからなんです。「締め切りに間に合わなそうなとき」「手が止まって迷い始めたら、その日のうちに」のように、場面やタイミングで具体的に言いかえてみてください。それだけで新人はぐっと動きやすくなります。
Q. チャットでの報告ルールはどう決めればいいですか?
A. タイミングを「始業・終業・詰まったとき・ミスしたとき」の4つに分けて、書く内容と送る場所、それに一文テンプレートを表にして渡すのがおすすめです。個別に送るかチャンネルに送るかは「自分以外も知る必要があるか」で決めて、迷ったら個別でOKと伝えておくと、送るハードルが下がります。
Q. 報告が遅れた新人には、どう返せばいいですか?
A. 最初の一言は「言ってくれてありがとう」にしてみてください。いきなり「なんでもっと早く言わないの」と責めると、新人は「悪い話は言わないほうが安全」と覚えてしまって、次の報告はもっと遅くなりがちなんです。お礼、状況の確認、次にどうするかを一緒に決める。この順番を先輩同士でそろえておくと安心です。
Q. 新人から相談が来ないとき、先輩は何から始めればいいですか?
A. 相談を待つのをやめて、声をかける時間を先に決めてしまうのが近道です。たとえば「毎日夕方に5分、今日どこで止まったかを聞く」と決めて、何もない日も同じように聞いてみてください。「どっちで迷ってる?」のように、選ぶだけで答えられる一言を用意しておくと、さらに相談しやすくなりますよ。
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