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20代女性のTikTok検索行動を分解する——「TikTok売れ」の仕組み

20代女性のTikTok検索行動を分解する——「TikTok売れ」の仕組み

「TikTokの再生数は伸びているのに、1ヶ月経ったら検索しても全然出てこない」というご相談、実はかなり多いんです。バズって数日で終わる動画と、公開から何週間も何ヶ月も経ってから新しい人に見つけられ続ける動画、この違いを分けているのは運でも編集力でもなく、検索にどれだけ引っかかる作りになっているかなんです。今回は、おすすめ欄経由の一過性の再生と検索経由で後から効き続ける再生をはっきり分けたうえで、20代女性がTikTokの検索窓に実際に打ち込む言葉を4つの型に分解し、そこからキャプション・冒頭のセリフ・画面内テキスト・ハッシュタグをどう決めていくかまで、実務のレベルで整理していきます。あわせて「TikTok売れ」がどんな流れで起きているのかも分解して、自社のどこが弱いのか見極められるようにしていきますね。

おすすめ欄で伸びた動画が、数日で会話に上らなくなる理由

TikTokのおすすめ欄は、その瞬間の興味関心にマッチした人へどんどん配信を広げていく仕組みだと感じています。公開直後の完視聴率や滞在時間、いいねやコメントの伸び方を見て次の配信先を広げるかどうかが決まっていくので、公開から数時間から数日の反応がとても大事になります。逆に言うと、この初速の勝負が終わった動画は、よほどのことがない限り新しい人にはもう配信されにくくなっていくんです。

うちのチームで運用に関わっていても、公開2日で10万再生いって、コメントも200件くらいついて社内で盛り上がった、という動画に出会うことがあります。ただ、その1ヶ月後にもう一度同じ動画を見返してみると、再生数がぴたっと止まっていて、コメントも増えていない、ということがほとんどなんです。「あんなに伸びたのに、今検索しても出てこないんですけど」と担当のスタッフが不思議そうにしている場面、実は珍しくありません。

これは動画の出来が悪かったわけでも、運が悪かったわけでもなくて、おすすめ欄経由の再生には「検索してもう一度見つけてもらう」という仕組みがそもそも組み込まれていないからなんです。おすすめ欄はその人の興味関心の履歴をもとに配信されるので、公開から時間が経つほど「今」の関心の対象から外れていき、新しく表示される機会がどんどん減っていく傾向にあります。

この記事で扱いたいのは、このおすすめ欄の外側にある、もうひとつの伸び方です。そもそもTikTokとInstagramのどちらに力を入れるべきか迷っている段階であれば、20代女性向けSNSブランディング、InstagramとTikTokどちらから始める?で判断の軸を整理しているので、先にそちらを読んでおくと着手順が見えやすくなります。ここでは「TikTokに力を入れる」と決めたあと、公開直後の勢いに頼らずに何週間も何ヶ月も経ってから新しい視聴者に届き続ける、検索経由の再生をどう積み上げるかに絞って見ていきますね。

おすすめ欄経由の再生数を追いかけること自体が悪いわけではありません。ただ、再生数やいいねの数字だけを見て「今月はバズった、成功した」と判断してしまうと、その動画が1ヶ月後も新しい人に届いているかどうかという視点が抜け落ちてしまいます。うちのチームでは、投稿を振り返るときに「公開直後の伸び」と「1ヶ月後もまだ見つけてもらえているか」を分けて見るようにしていて、この2つを混同しないことが、検索されるTikTokを育てる出発点になると感じています。

検索経由の再生が、数週間後・数ヶ月後も効き続ける仕組み

TikTok内の検索は、キャプションの文章・画面内のテキスト・音声から読み取られた言葉・ハッシュタグなど、動画に紐づいた言葉の情報をもとに、ユーザーが打ち込んだ言葉と近い動画を探し出す仕組みになっていると考えられます。おすすめ欄が「今のその人の興味」に合わせて配信先を決めているのに対して、検索は「今まさに何かを知りたい」と思っている人が自分から言葉を打ち込んで探しに来てくれるので、公開からの時間の経過にあまり左右されないんです。

たとえば「メイク 崩れない 夜まで」のような言葉で検索して動画にたどり着いた人は、その内容にかなり強い関心を持っている状態で見てくれています。うちのチームで運用しているアカウントでも、公開から3ヶ月ほど経った動画に「これ探してたやつだ」というコメントがぽつぽつとつくことがあって、そのたびに検索経由の再生には賞味期限がないんだなと実感しています。

この違いが特に大事なのは、20代女性のTikTokの使い方そのものが変わってきている印象があるからです。何かを知りたいときに検索アプリを開くのと同じ感覚で、TikTokの検索窓に言葉を打ち込んで情報を探す、という行動が広がっている実感があります。動画で「答え」を探しているユーザーは、そのままプロフィールを見に行ったり、コメント欄で追加の質問をしたりと、能動的に動いてくれることが多いんです。

イメージとしては、おすすめ欄経由の再生は公開直後に一気に山ができてすぐ収まっていくグラフになりやすいのに対して、検索経由の再生は毎日少しずつ積み重なっていく、なだらかな右肩上がりのグラフになりやすい違いがあります。1本の動画で大きな山を作ることよりも、検索経由の緩やかな積み上げを増やしていくほうが、中長期で見たときのアカウント全体の再生数は安定しやすいと感じています。

つまり「検索されるTikTok」を作るということは、公開直後のバズを狙う発信とは別に、後から何度でも見つけてもらえる資産を積み上げていく作業なんですよね。次の章では、そもそも20代女性がTikTokの検索窓にどんな言葉を打ち込んでいるのか、その中身を具体的に分解していきます。

20代女性がTikTokの検索窓に実際に打ち込む言葉を分解する(4つの型)

検索されるキャプションやハッシュタグを考える前に、まず「検索する人が何を思って言葉を打ち込んでいるか」を知っておく必要があります。うちのチームで実際の検索行動を見ながら整理すると、20代女性がTikTokの検索窓に打ち込む言葉は、だいたい次の4つの型に分けられると感じています。

悩み型

「毛穴 隠れる メイク」「汗染み 目立たない 服」のように、今困っていることをそのまま言葉にして検索するタイプです。悩み型の検索をしている人はすでに困りごとを自覚していて解決策を探している状態なので、動画の中で「その悩み、わかります」と共感を示してから解決策を見せる構成が響きやすい傾向にあります。実際の投稿を見返すときも、コメント欄に同じような悩みの言葉が繰り返し出てきていないか確認すると、次に作る動画のヒントになります。

比較型

「プチプラ デパコス 違い」「◯◯と◯◯ どっちがいい」のように、複数の選択肢のどちらを選ぶか迷っている状態で検索するタイプです。比較型の検索をしている人はすでに購入を検討している段階に近いことが多く、良い面だけでなく気になる点も正直に話す動画のほうが、信頼して見てもらいやすい印象があります。コメント欄で「私は◯◯派です」のようなやり取りが生まれやすいのも比較型の特徴で、そのまま返信企画にもつなげやすい型です。

使い方型

「◯◯ 使い方」「前髪 巻き方 コテ」のように、すでに商品やアイテムを知っていて、正しい使い方や手順を確認したくて検索するタイプです。使い方型の検索は購入したあとのユーザーも含まれるので、ここで丁寧な動画に出会えると、リピートや周りの人への紹介にもつながりやすくなります。手順を飛ばさずに一つずつ見せることを意識すると、途中で離脱されにくく、最後まで見てもらいやすくなります。

場面型

「梅雨 コーデ」「一人暮らし 収納 狭い」のように、自分が置かれているシーンや季節、状況に合わせた情報を探すタイプです。場面型の検索をしている人はまだ具体的な商品名を持っていないことが多いので、「この場面で困っている人」に向けて動画を作っておくと、幅広い検索から見つけてもらいやすくなります。季節や行事に合わせて同じ場面型のテーマを毎年使い回せるのも、場面型ならではの続けやすさだと感じています。

4つの型を並べてみると、悩み型と比較型は購入に近い段階、使い方型は購入の前後をまたぐ段階、場面型はまだ商品名を知らない段階というように、検索する人の温度感がそれぞれ違うことが分かります。どの型を狙うかによって動画の構成やキャプションの書き方も変わってくるので、まずは自社の商材がどの型と相性が良さそうか、簡単に整理しておくと次の設計がしやすくなります。

検索する人の状態検索ワードの例動画の入り方
悩み型困りごとを自覚し解決策を探している毛穴 隠れる メイク/汗染み 目立たない 服悩みへの共感から入り解決策を見せる
比較型選択肢を比べ購入を迷っているプチプラ デパコス 違い/◯◯ どっちがいい良い点も気になる点も正直に話す
使い方型商品を知っていて手順を確認したい◯◯ 使い方/前髪 巻き方 コテ手順を一つずつ丁寧に見せる
場面型状況・季節に合う情報を探している梅雨 コーデ/一人暮らし 収納 狭い場面への共感から入り具体例を見せる

検索ワードの拾い方

4つの型が分かっても、自社の商材でどんな言葉が実際に検索されているのかは、想像だけで決めつけないほうが安全です。TikTokの検索窓に商品カテゴリーに近い言葉を自分で打ち込んでみると、続きの候補として表示されるサジェストの中に、実際によく検索されている言葉のヒントが出てくることがあります。

あわせて、自社の投稿のコメント欄で繰り返し聞かれている質問や、自社ECサイトの検索窓に打ち込まれている言葉を見返してみるのもおすすめです。TikTok・コメント欄・自社サイトの検索ログ、この3つを見比べてみると、頭の中だけで考えるよりもずっと解像度の高い言葉が見つかることが多いんです。

検索される動画の作り方① キャプションと画面内テキストの設計

4つの型が見えてきたら、次はその言葉をどう動画に落とし込むかです。一番効果を感じやすいのが、キャプションに検索されそうな言葉をそのまま入れておくことです。おしゃれな言い回しに変えたり絵文字だけで済ませたりすると、検索に引っかかるはずの言葉が動画から消えてしまうので、キャプションは「かっこよさ」より「検索に引っかかる言葉が入っているか」を優先して書くようにしています。

たとえば悩み型を狙うなら、「毛穴レス風メイク」だけで終わらせず、「毛穴 隠れる メイク」のように検索されそうな言葉のかたまりを、自然な文章の中に入れておきます。NG例: 「今日のメイク、見て〜」だけのキャプション。OK例: 「毛穴が気になる人向けに、崩れにくい下地の使い方をまとめました」のように、悩みと解決策の両方の言葉を入れておくキャプションです。

画面内テキストも同じ考え方で設計します。TikTokは画面に映っている文字も読み取っていると考えられるので、動画の途中に入れるテロップにも検索されそうな言葉を含めておくと、キャプションと合わせて二重で言葉の情報を持たせることができます。たとえば場面型を狙う動画なら、テロップに「梅雨のオフィスコーデ」のように場面と対象をセットで入れておくと、検索の入り口を広げやすくなります。

気をつけたいのは、検索ワードを詰め込みすぎて不自然な文章になってしまうことです。読んだときに違和感のある言葉の羅列になっていないか、一度声に出して読んでみると気づきやすくなります。あくまで「実際に検索されそうな言葉を、自然な文章の中に入れる」というバランス感覚を大事にしています。

実際に投稿を作るときは、キャプションを書き終えたあとに「このキャプションだけを見て、自分がTikTokの検索窓に打ち込みそうな言葉が入っているか」を声に出して確認するようにしています。書いている本人は内容を分かっているぶん、言葉が足りていなくても気づきにくいので、一呼吸置いてから見直す工程を挟むと精度が上がりやすいです。

検索される動画の作り方② 冒頭のセリフとハッシュタグの設計

動画の冒頭、最初の1〜3秒で話す言葉にも検索されそうな言葉を乗せておくと、音声から読み取られる情報としても機能してくれます。たとえば悩み型を狙うなら、いきなり「これ知らなかった」だけで始めるのではなく、「毛穴、隠れないと思ってたけど下地の順番変えるだけで全然違いました」のように、悩みのキーワードを声に出して話すところから入る作り方にしています。

場面としては、スタッフが鏡の前で商品を手に取りながら「梅雨の日のコーデ、いつも同じになりがちなんですけど」と話し始めて、そこから具体的な組み合わせを見せていく、という流れが分かりやすい例です。冒頭のセリフに検索ワードに近い言葉を含めておくことで、視聴者が「まさに今知りたかったこと」だと感じてくれる入りになります。

ハッシュタグは、「#コスメ」「#プチプラ」のような広い言葉だけで終わらせず、実際に検索されそうな言葉に近い、もう一段具体的なタグを組み合わせておくようにしています。たとえば「#毛穴隠しメイク」「#梅雨コーデ」のように、悩みや場面がそのまま伝わるタグを一つは入れておくと、幅広いタグと具体的なタグの両方から入り口を作ることができるんです。

注意したいのは、再生数を伸ばしたいからといって内容と関係のないタグをつけてしまうことです。動画の内容と合っていないタグは、興味のない人にまで表示されてしまい、最後まで見てもらえずに終わってしまう傾向があります。ここまでで検索から見つけてもらうところまでを整理してきましたが、見つけてもらったあとどう購入までつなげるかという販売の設計についてはTikTok×ECで売上急伸!Z世代への販売戦略【2026年版】でも触れているので、あわせて読んでおくと導線が見えやすくなります。

同じ悩み型を狙う動画でも、冒頭のセリフを少しずつ変えて数本投稿してみると、どの言い回しが検索経由の視聴につながりやすいかが見えてきます。TikTokの分析画面では動画ごとの流入経路も確認できるので、公開して終わりにせず、検索からの流入がどれくらいあったかを定期的に振り返る習慣をつけておくと、次の動画づくりの精度が上がっていきます。

「TikTok売れ」の流れを分解する——検索から購入まで

「TikTok売れ」という言葉だけを見ると、動画が伸びれば自然と売れていくようなイメージを持ってしまいがちですが、実際には検索・視聴・指名検索・購入という4つの段階を経て起きていると考えたほうが整理しやすいです。検索で見つけてもらい、動画を最後まで見てもらい、気になった商品名やブランド名でもう一度検索してもらい、そこからようやく購入につながる、という流れになります。

この中で見落とされやすいのが、視聴と購入のあいだにある「指名検索」の段階です。動画を見た瞬間にその場で買う人ばかりではなく、一度動画を見て気になったあと、TikTokの検索窓やGoogle、楽天やAmazonといったモールの検索窓でブランド名や商品名を打ち込んでから購入する人が一定数いる、という前提を持っておくと、どこにボトルネックがあるか見つけやすくなります。

たとえば動画の再生数も保存数も悪くないのに、いざ自社ECサイトやモールの管理画面でその期間の指名検索の数を見てみると、ほとんど動いていない、ということがあります。これは動画の中で商品名やブランド名をきちんと発音・表示していなかったり、商品名自体が覚えにくく検索されにくい言葉になっていたりすることが原因になっている場合があります。反対に、指名検索は増えているのに購入にはつながっていない場合は、検索した先の商品ページと動画の内容がずれていないか、見直す価値があります。

指名検索は動画を見てすぐには起きず、数日から数週間かけてじわじわ増えていくこともあります。動画を公開した直後の数字だけで「指名検索は増えなかった」と判断せず、1ヶ月後にもう一度ブランド名や商品名の検索数を確認してみると、想像より効果が続いていたと気づくこともあるので、振り返りのタイミングは少し長めに取っておくのがおすすめです。

自分の会社がどこで途切れているかを見分ける

自社の状況を見分けるには、まずTikTokの投稿ごとの検索流入・保存数と、EC側の指名検索数やアクセス数を、同じ期間で並べて見てみるのがおすすめです。動画の再生や保存は伸びているのに指名検索が増えていないなら「検索から視聴」はできていても「視聴から指名検索」につながっていない状態ですし、指名検索は増えているのに購入が伸びていないなら、その先の商品ページに課題がある可能性が高くなります。

購入までの経路をどう作るか、TikTok上でそのまま販売するのか、外部のECサイトに誘導するのかという選び方自体も検討材料になります。TikTokショップとInstagram Shopのどちらでどう売るかというチャネルの選び方についてはTikTokショップ vs Instagram Shop、EC店舗が2026年に選ぶべきSNS販売チャネルはどっち?で扱っているので、購入の受け皿をどこに作るか迷っている場合はあわせて確認してみてください。この記事では、その手前にある「検索されて、指名検索までつながるか」という部分を優先して整理してきました。

検索・視聴・指名検索・購入、この4つの段階のどこが弱いのかを把握できると、次に手を入れる場所がはっきりします。闇雲に投稿数を増やすよりも、まずは今ある動画のどこで途切れているのかを確認してみる時間を取ってみてもらえたらと思います。

まとめ

おすすめ欄で一気に伸びる再生と、検索から後々まで効き続ける再生は、そもそもの仕組みが違うんです。バズを狙う発信とは別に、検索されるTikTokを育てていくには、20代女性が実際に検索窓へ打ち込む言葉を悩み型・比較型・使い方型・場面型の4つで捉えたうえで、キャプション・画面内テキスト・冒頭のセリフ・ハッシュタグにその言葉を落とし込んでいく作業が必要になります。

そして「TikTok売れ」も、検索から視聴、指名検索、購入という段階を経て起きていると捉えると、自社の今の発信がどこで途切れているのかが見えてきます。再生数や保存数だけを追いかけるのではなく、指名検索やその先の商品ページまで含めて、一連の流れとして見直してみる価値があります。

うちのチームでも、新しい動画を作るたびに「これはどの型の検索を狙っているか」を最初に確認するようにしています。派手なバズを狙うよりも地道な積み上げになりますが、数ヶ月後にも効き続ける動画を増やしていくことが、結果的に一番安定した伸び方につながっていくと感じています。今回の内容を参考に、自社の投稿を検索という切り口で見直してみてくださいね。


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