EC戦略 2026年6月23日 TWELVE

Amazonプライムデー2026、楽天EC担当者が今すぐやること

Amazonプライムデー2026 楽天EC担当者の対策

「今年もプライムデーの時期がきた……うちはAmazon出店してないけど、何かしなきゃいけないの?」

楽天メインで運用しているEC担当者から、こういう声をよく聞くんです。

答えを先に言うと、何もしないのが一番もったいない選択なんですよね。プライムデーは"Amazonだけのイベント"じゃなくて、消費者全体の購買意欲が高まる特異な時期です。その波に乗るか、やり過ごすか——この判断ひとつで7月の売上が大きく変わります。

2026年のAmazonプライムデーは7月10日〜13日の4日間(About Amazon Japan公式発表)。この記事を読んでいる今から約3週間です。準備を始めるなら今日がリミットに近いです。

この記事では、楽天EC担当者がプライムデーをどう読み、どう動くべきかを、準備から期間中・終了後まで一気通貫でまとめています。

プライムデーとは何か?楽天担当者が把握すべき全体像

Amazonプライムデーは、2015年に始まったAmazonプライム会員向けの年1回の大型セールです。初年度は24時間イベントでしたが、年々規模が拡大し、2024年には4日間開催にまで成長しました。2026年も同様の規模感で行われます。

国内だけで数百万点がセール対象になり、当日の購買件数は通常期の数倍に達するとされています。消費者の「今だけ安い・買わないと損」という心理が最大限に引き出される期間であり、EC業界全体に波及します。

楽天担当者が意識すべき3つの数字

指標プライムデー期間(目安)通常期比
消費者の購買意欲指数極めて高い+40〜60%
楽天内の検索数増加傾向+10〜20%
Amazon側の広告単価(CPM)高騰+50〜100%

ポイントは「Amazonの広告単価が高騰する=Amazonからの広告流入が減る可能性がある」という逆説です。Amazonに出稿する広告主が増えるため、Amazon側では競争が激化する一方、楽天ユーザーへのリーチは相対的に安価になります。楽天でRPPを打ちやすいタイミングでもあるんです。

プライムデーの消費者行動パターン

プライムデー前後で消費者はこう動きます。

カテゴリ別の影響度——どの商品が狙われる?

プライムデーの影響はカテゴリによって大きく異なります。楽天担当者が自社商品の立ち位置を把握するために、カテゴリ別の傾向を整理しておきます。

カテゴリプライムデーの影響楽天での対応方針
家電・ガジェット◎ 非常に大きいAmazonとの差別化が難しい。ポイント還元で勝負。
日用品・消耗品○ 大きい楽天ユーザーはポイントで戻ってくる。クーポン設定が有効。
食品・グルメ△ やや影響Amazon食品は弱め。楽天の強みが出るカテゴリ。
ファッション・アパレル△ 限定的ブランド・サイズ感の不安がある→楽天の実績レビューが武器。
コスメ・美容△〜○楽天BeautyやSPUとの連動が差別化ポイント。
ニッチ・手作り・D2C× ほぼ影響なしAmazon取り扱いが薄いため逆にチャンス。

自社商品が家電・日用品系であれば「攻める」、ニッチ商品であれば「普段通り+少し強化」が基本方針になります。

「逃げる」か「攻める」か——正しい判断軸

プライムデーへの対応は大きく2つの戦略に分かれます。どちらが正解かは商品・ブランド・予算によって異なるため、以下の判断軸を使ってみてください。

「攻める」戦略が向いているケース

「逃げる(温存)」戦略が向いているケース

実際には「完全逃げ」より、勝負できる商品に絞って集中投下するのが現場ではうまくいきやすいです。全商品で攻めるのではなく、売れ筋2〜3品目にリソースを集中するイメージです。

プライムデー前の準備チェックリスト(2週間前〜前日)

2週間前(今すぐ)に終わらせること

1週間前までに終わらせること

前日〜当日朝に確認すること

期間中に楽天担当者がやるべき5つのこと

① RPP入札を戦略的に調整する

プライムデー期間は検索ボリュームが増加する一方、競合も入札を上げてきます。楽天RPPの基礎を押さえたうえで、勝負商品のキーワードだけCPCを引き上げ、売れ筋外の商品は下げる——この選択と集中が重要です。

特に「楽天 ○○(商品名)」「○○ 楽天市場」などの直接流入系KWは、この時期に上位表示できると費用対効果が高くなります。一方で、Amazonブランド系KW(「プライムデー ○○」など)を楽天RPPで入札しても意味がないため、楽天内の純粋なカテゴリKWに絞ることが大切です。

② クーポン・ポイントアップで「楽天のほうがお得」を作る

Amazonはプライムデー中に大幅な値引きを提示します。楽天で価格を下げることが難しい場合でも、ポイント還元でトータルのお得感を演出することが可能です。

例えば通常3%還元の商品を期間中10%還元にすると、実質価格差を7%縮められます。楽天ユーザーはポイントを"疑似現金"として計算する習慣があるため、この訴求は非常に有効です。「Amazonより楽天のほうが実質安い」という状況を数字で作ることが目標です。

③ SNSで「楽天ならではの理由」を発信する

この時期のSNSでは「プライムデーより楽天」「ポイント還元でどっちがお得?」という話題が自然に増えます。X(Twitter)やInstagramで「楽天で買うメリット」を具体的に発信することで、Amazonに流れそうなユーザーをキャッチできます。

数字で見せるのがコツです。「今月のポイントUP施策で実質○%オフ」「楽天カード利用でさらにお得」など、具体的な恩恵を伝えると反応が変わります。また「Amazonにはない○○の品揃え」「老舗ショップならではの安心感」など、楽天ならではの付加価値を訴求するのも有効です。

④ 楽天お買い物マラソンとの連動を考える

7月はお買い物マラソンが走る月でもあります。プライムデーと重なる場合、消費者は「どちらでまとめ買いするか」を考えます。楽天スーパーSALEの戦略と同じ考え方で、セット買いやまとめ購入を促す商品ページ設計にしておくと、マラソンとの相乗効果が生まれます。

「プライムデーは家電をAmazonで、日用品は楽天でまとめ買い」という消費者行動を想定し、まとめ買い向けの商品構成・バンドル販売を意識してみてください。

⑤ 期間中のデータをリアルタイムで記録する

プライムデー期間のアクセス数・転換率・RPPクリック数・クーポン使用率は、必ずリアルタイムで記録してください。「なんとなく売れた・売れなかった」という感覚論では来年の改善ができません。

記録すべき主な指標は以下のとおりです。

期間中のモニタリングと即時対応の方法

プライムデー期間中は「設定して放置」ではなく、状況を見ながら動くことが大切です。特に初日の午前中が重要で、ここでの数字が期間全体の傾向を示します。

チェックポイントと対応判断

状況対応
RPPのクリック数が想定より少ない入札を10〜20%引き上げ。KWのマッチタイプを見直す。
アクセスは多いが転換率が低い商品ページのキャッチコピー・クーポン表示を確認。価格メリットが伝わっていない可能性。
クーポン使用が予想以上に多い在庫消費のペースを確認。欠品しそうなら早めにRPPを下げる。
競合が価格を下げてきた無理な値下げには追随しない。ポイント還元・レビュー数・信頼感で差別化する。
売れ行きが想定を大幅に上回る在庫を確認し、欠品の場合は早めに商品ページに「在庫わずか」表示。機会損失を防ぐ。

モニタリングに使うべき楽天管理ツール

楽天RMSの「アクセス・売上分析」レポートは最低でも1日3回(朝・昼・夜)確認しましょう。RPPの「リアルタイムレポート」も活用し、費用対効果が低いKWへの出稿を即時調整できるようにしておきます。

また、楽天の費用対効果を最大化する方法を事前に把握しておくと、プライムデー期間中の判断がスムーズになります。

プライムデー後が本当の勝負——リカバリーと学習

実はプライムデー後の7月14日〜20日は、楽天担当者にとって最大のチャンス期間です。多くの担当者がここを見落とします。

リカバリー層を狙う3つのアプローチ

①「買い損ねた層」への再アプローチ
プライムデー期間中にカートに入れたまま購入しなかった消費者は、その後も購買意欲が残っています。この層にメルマガやSNSでフォローアップし、「まだ間に合う」「楽天でも同等品・関連品が手に入る」と訴求します。

②「Amazonで失望した層」を受け止める
Amazon購入者の中には「思ったより良くなかった」「届くまで時間がかかった」という層が必ず出てきます。この層に向けて「楽天ならではの安心感」(老舗店舗の信頼・丁寧な梱包・細かい対応)を訴求すると、新規獲得につながります。

③カゴ落ちデータを使ったリターゲティング
プライムデー期間中に楽天で「お気に入り登録」「カゴ入り」が増えた商品があれば、そこへのフォローアップも有効です。期間後にクーポンやポイントUPで「もうひと押し」することで、プライムデー後の売上を積み増せます。

来年のための記録と改善サイクル

プライムデーが終わったら、以下を必ず記録しておいてください。これが来年の戦略の土台になります。

📌 AIで「どの施策が効いたか」を自動可視化する
プライムデー前後の効果検証は、データが揃っていないと感覚論になりがちです。楽天・Amazon・Yahoo!を横断して分析できるAIダッシュボード「ARMS」を使うと、モール別の動きを数値で比較・蓄積でき、来年の戦略がデータ駆動になります。

まとめ・チェックリスト

Amazonプライムデー2026(7月10〜13日)に向けて、楽天EC担当者が今すぐ動くべきことを最終チェックリストにまとめます。

タイミングやること完了
今すぐ(2週間前)攻める商品・逃げる商品を決める
今すぐ攻める商品の商品ページを見直す
1週間前までクーポン・ポイントアップを設定する
1週間前までSNS・メルマガの配信計画を立てる
前日RPP・クーポンの設定を最終確認する
期間中1日3回モニタリングして即時調整する
期間中全データをリアルタイムで記録する
終了後リカバリー施策(メルマガ・SNS)を打つ
終了後結果を記録して来年の戦略に活かす

「プライムデーはAmazonの話だから関係ない」という思い込みは、毎年この時期に取りこぼしを積み重ねる原因になります。楽天EC担当者として独自の「プライムデー戦略」を持つことで、7月の売上が変わってきます。ぜひ今年から実践してみてください。

楽天・Amazon・Yahoo!の攻略をまとめてサポートします。金額自由。期間自由。縛りなし。

実行チームに相談する →

※当サイトに掲載している実績・数値は当社の支援実績の一例です。成果を保証するものではなく、効果には個人差・店舗差があります。

よくある質問(楽天EC担当者から)

プライムデーについて、楽天EC担当者からよく来る質問をまとめました。

Q. Amazonに出店していないのに、本当に影響がありますか?

あります。プライムデーは「Amazon会員だけのイベント」ではなく、消費者全体の「買うなら今」という意識を高める期間です。Amazonで特定カテゴリを探して見つからなかった消費者が楽天へ流れてくるケースもあります。自社商品がAmazonで取り扱われていないニッチな商品や地域限定品は、むしろこの時期にチャンスが広がります。

Q. クーポンとポイントアップはどちらが効果的ですか?

楽天ユーザーはポイント還元に強く反応する傾向があります。クーポンは「知っている人だけ使う」性質があるのに対し、ポイントアップは商品ページを見た全員に訴求できます。ただし、クーポンは検索結果画面にバッジとして表示されるため、クリック率を上げる効果があります。予算に余裕があればポイントアップ+クーポンの併用が最も効果的です。

Q. プライムデー期間中だけRPPを上げるのは意味がありますか?

意味はありますが、設定変更のタイミングに注意が必要です。楽天RPPは変更後に反映されるまでタイムラグがある場合があります。少なくとも開始2〜3日前には設定を変更しておくことをおすすめします。また、期間終了後は元の入札額に戻すことを忘れないでください。戻し忘れで広告費が増え続けるケースがよくあります。

Q. 競合店がプライムデー期間に大幅値下げしてきたら?

無理に追随しないのが基本です。価格競争に入ると利益率が削られるだけで、プライムデーが終わった後に元の価格に戻せなくなる(消費者が「あれ、また高くなった」と感じる)リスクがあります。代わりに「価格以外の価値」——丁寧な梱包、充実したサポート、独自の商品説明、レビューの厚みなど——を前面に出して差別化する方が長期的に効果的です。

Q. 楽天お買い物マラソンとプライムデーが重なった場合はどう対応する?

両方に全力投入するのではなく、商品を分けて考えます。マラソンはまとめ買いとポイント倍率狙いのユーザーが中心です。プライムデーは特定商品の大幅割引を求めるユーザーが中心。マラソン対応商品とプライムデー対応商品を事前に整理しておくと、期間中の判断が楽になります。どちらも「全商品で攻める」よりも「勝てる商品に集中する」が正解です。

具体的なシナリオで考える——プライムデー前後の動き方

抽象的な話だけでは動きにくいと思うので、架空のシナリオで具体的なスケジュールを見てみます。

ケース:日用品系の楽天出店者(単価2,000〜5,000円)

日程アクション目的
6/23〜6/30(2週間前)攻める商品3品を決定。商品ページのファーストビューを見直す。準備
7/1〜7/7(1週間前)3品にポイント10%アップ+500円クーポンを設定。SNS予告投稿。メルマガ下書き作成。仕掛け
7/8〜7/9(前日・前々日)RPPの勝負KW入札を20%引き上げ。クーポン動作確認。SNS当日朝投稿を予約。最終確認
7/10〜7/13(期間中)朝/昼/夜のモニタリング。RPP調整・在庫確認。SNS1日1投稿。実行&調整
7/14〜7/20(終了後)リカバリーメルマガ配信。結果レポート作成。来年のための記録整理。収束&学習

「3品に絞って集中投下する」というのがポイントです。全商品に少しずつ施策を打っても印象に残りません。「この店のこれは安い」という記憶を消費者に作るために、選択と集中が重要です。

楽天とAmazonを両方出店している場合

両方に出店している場合は、プライムデー期間の施策を完全に分けて考えます。

同じ商品を両モールで全く同じ施策で対応すると、価格が平均化されて利益率が下がるだけです。モールごとのユーザー特性を活かした使い分けが、両モール出店の旨みを最大化するコツです。

← COLUMNに戻る
まず、話だけでいい。

ECのこと、SNSのこと、どこから手をつければいいかわからないこと。
なんでも聞いてください。

無料相談する サービスを見る

あなたのECショップ、無料診断してみませんか?

10の質問に答えるだけ。スコアと課題が一目でわかる
完全無料のEC診断ツールです。

10問
QUESTIONS
約2分
TIME
無料
FREE
今すぐ診断する(無料)→
登録不要・売り込みなし