
「楽天で検索順位を上げたいけど、何をすればいいのかよくわからない」——これ、出店者の方からいちばん多く聞く悩みなんです。広告を出せば一時的に露出は増えますが、広告を止めたら元通り。本当に効くのは、検索アルゴリズムに沿った地道な作り込みなんですね。
今回は、楽天市場の検索順位が決まる仕組みから、今日から手をつけられる改善ポイントまでを完全ガイドとして整理します。私たちのチームが現場で実際に効果を確認してきた順番でお伝えしますね。
楽天の検索順位は、ざっくり言うと「キーワードの一致度」「販売実績」「ユーザーの反応」の3つで決まります。Googleのような外部リンク評価ではなく、モール内での売れ行きとユーザー行動が中心になっているのが特徴なんです。
つまり、検索順位を上げるには「検索キーワードに合っていること」と「実際に売れて、ユーザーに支持されていること」の両方が必要になります。片方だけでは上がりきらない、というのが楽天SEOの本質ですね。
なお完全一致の設定そのものは論点が多いので、楽天市場の検索キーワード完全一致攻略で商品名・キャッチコピーの書き方まで詳しく扱っています。この記事では順位を動かす要素全体の中での位置づけを整理します。
まず最優先で対応したいのが「完全一致検索」です。楽天では、ユーザーが入力したキーワードと完全に一致する語句が商品名に含まれているかどうかが、露出に大きく影響します。
例えば「ドリップコーヒー 個包装」で検索されたいなら、商品名にその語句がそのままの並びで入っている必要があるんです。「個包装のドリップコーヒー」と語順を変えてしまうと、完全一致から外れてしまうことがあります。ここはかなり繊細なので、別記事で詳しく解説しています。→ 楽天の完全一致検索の仕組みと対応法はこちら
商品名は楽天SEOで最も重要な要素のひとつです。限られた文字数の中に、検索されるキーワードをどう詰め込むかが勝負になります。
ポイントは「ビッグキーワード+複合キーワード」を両立させることです。「コーヒー」のような大きい語だけだと競合が多すぎて埋もれますが、「ドリップコーヒー 個包装 ギフト」のような複合キーワードなら、検索数は少なくても上位を取りやすくなります。
どのキーワードを選ぶかの考え方はこちらで整理しています。→ 楽天SEOのキーワード戦略はこちら
意外と見落とされがちなのが、転換率(CVR)の影響です。同じキーワードで表示されたとき、クリックされて実際に購入される率が高い商品ほど、楽天は「ユーザーに支持されている」と判断して順位を上げる傾向があります。
つまり、商品ページの作り込み——写真・キャッチコピー・レビューの見せ方——が、巡り巡って検索順位にも効いてくるんですね。「検索対策」と「ページ改善」は別物のように見えて、実はつながっているんです。アクセスはあるのに売れない場合は、ここに原因があることが多いですよ。
レビューの数と評価も、検索順位と購入率の両方に影響します。レビューが多い商品は検索結果でも信頼されやすく、クリック率・購入率ともに高くなる傾向があるんです。
レビューを増やすには、購入後のフォローメールやサンキューカードでの依頼が基本になります。無理にお願いするのではなく、「商品をちゃんと使ってもらったうえで感想を聞く」流れを作ることが、結果的に良いレビューにつながりますね。
楽天の検索アルゴリズムは、定期的にアップデートされます。一度上位を取ったからといって安心はできず、定期的な見直しが必要なんです。
とはいえ、アルゴリズムが変わっても「ユーザーにとって良い商品ページを作る」という本質は変わりません。小手先のテクニックを追いかけるより、検索意図に合った商品名と、買いたくなるページを作り続けることが、長期的にいちばん強いですね。アルゴリズムの考え方はこちらで解説しています。→ 楽天検索アルゴリズムの最新動向はこちら
順位に効く要素は前半で挙げましたが、全部を同時にやろうとすると1ヶ月経っても何も終わりません。効果が出るまでの速さと、かかる手間で並べ替えるのが実務的です。
| 優先 | やること | 手間 | 動くまで |
|---|---|---|---|
| 1 | 主力5商品の商品名を、狙うキーワードの完全一致形に直す | 1〜2時間 | 数日〜2週間 |
| 2 | 在庫切れ・受注不可になっている商品を公開状態に戻す | 30分 | 即時 |
| 3 | 1枚目画像を差し替えて転換率を上げる | 半日〜1日 | 2週間〜1ヶ月 |
| 4 | レビュー依頼の送信タイミングを配送後にずらす | 1時間 | 1〜2ヶ月 |
| 5 | 広告(RPP)で対象キーワードの露出を作る | 2〜3時間 | 数日(有料) |
2番の「在庫切れの解消」を先に挙げているのは、これがいちばん見落とされるからです。受注不可の商品は検索から落ちます。順位対策として何かをする前に、まず落ちている理由が単純な在庫切れではないかを確認してください。ここで戻る店舗が実際にあります。
1番の商品名の修正は、5商品なら1〜2時間で終わります。全商品をやろうとせず、売上の8割を作っている商品から手を付けるのがコツです。
対策をしたのに1ヶ月動かない、というときに確認する場所を挙げます。上から順に見てください。
1. そもそも狙ったキーワードで自店が出ているか
順位が「下がった」のではなく「最初から圏外」というケースがあります。実際にそのキーワードで検索して、自分の目で何ページ目まで探すかを確かめてください。圏外なら順位対策の話ではなく、商品名にそのキーワードが入っていない可能性が高いです。
2. 商品名が長すぎて、狙った語が後ろに埋もれていないか
キーワードを詰め込むほど有利になるわけではありません。語数が増えると1語あたりの重みが下がります。狙う語を前方に置き、関係の薄い語は削る。この整理だけで動くことがあります。
3. 転換率が同カテゴリの平均を下回っていないか
楽天は転換率が順位に効くので、アクセスがあるのに買われない状態が続くと順位も下がります。アクセスが増えたのに順位が下がったときは、これが原因のことが多いです。広告で無関係なキーワードから人を入れて転換率を落としている、という自己矛盾も起きます。
4. 同じ商品を複数登録して自分と競合していないか
色やサイズごとに別商品として登録していると、同じキーワードで自店の商品同士が票を分け合います。バリエーションでまとめられるものは1商品にすると、評価が1箇所に集まります。
5. 直近でモールの制度やアルゴリズムが変わっていないか
自社が何もしていないのに全商品が一斉に動いたときは、外部要因を疑ってください。「1商品だけ動いた」なら自社の要因、「全部動いた」ならモール側の要因という切り分けが目安になります。
順位を上げたい気持ちが強いと、逆効果になる手を打ってしまうことがあります。私たちが止めているのは3つです。
1. 商品名へのキーワードの詰め込み
関係の薄いキーワードを並べると、そのキーワードで来た人が買わずに離脱します。転換率が下がるので、結果として順位も下がります。短期的に露出が増えても、1〜2ヶ月で戻る以上に落ちることがあります。
2. レビューの見返りを提示すること
「レビューを書いたら特典」といった提示は、モールの規約に触れる可能性があります。規約は改定されるので、施策を決める前にその時点の最新の規約を確認してください。判断が微妙なものは、やらない方に寄せるのが安全だと考えています。アカウントに影響が出た場合、順位どころの話ではなくなります。
3. 検索結果を毎日見て一喜一憂すること
これは精神論ではなく実務の話です。楽天の検索順位は日によって動きます。毎日見て毎日設定を変えると、何が効いたのか永久に分からなくなります。変更したら2週間は触らない。記録して待つ。この我慢が判断材料を作ります。
商品名とキーワードの話は語られるのに、カテゴリ設定はほとんど話題になりません。でも実務では、ここがずれているだけで検索に出てこないことがあります。
楽天の検索は、キーワードだけでなく「どのカテゴリに属しているか」も使っています。買う人が絞り込み機能でカテゴリを選んだとき、そこに入っていない商品は候補から消えます。キーワードで合っていても、カテゴリで落ちるという抜け方をします。
確認したいのは3点です。
特に3番目の項目は、登録時に面倒で飛ばされがちです。買う人が絞り込みを使った瞬間に候補から消えるので、アクセスが伸びない原因として地味に効いています。主力商品だけでも埋めておく価値があります。
順位対策がうまくいって上位に入ったのに、売上がほとんど変わらない——これも実際に起きます。落胆する前に、次の3つを確認してください。
1. そのキーワードに検索需要があるか
1位を取っても、月に10回しか検索されていないキーワードなら売上は動きません。順位より先に、狙うキーワードが実際に検索されているかを確かめるのが順番としては正しいです。競合が少なくて上位を取りやすいキーワードは、需要も小さいことが多いです。
2. 検索している人が買う人か
「〇〇とは」「〇〇 使い方」のような調べ物のキーワードで上位を取っても、買う直前の人ではありません。商品名・型番・用途で検索している人の方が購入に近いので、限られた工数はそちらに寄せた方が売上に直結します。
3. 上位に並んだ他店と比べて、選ばれる理由があるか
上位に入るとは、比較の場に立ったということです。そこで価格もレビューも送料も負けていれば、順位が上がっても選ばれません。順位を上げる作業と、選ばれる理由を作る作業は別物です。実際に自分の商品が並んでいる検索結果を開いて、自店を含めた上位5件を横に並べて見てみてください。何で負けているかは、たいてい一目で分かります。
ここで「価格で負けている」と分かった場合、値下げ以外の打ち手を先に考えることをおすすめします。値下げは即効性がありますが、粗利を削り続ける選択になります。価格以外で選ばれる状態の作り方は価格競争から抜け出す方法で扱っています。
RPP広告と自然検索の順位対策を、別の作業として分けている店舗が多いです。実際にはこの2つは連動しているので、一緒に考えた方が効率が上がります。
広告で露出を作ると、そのキーワードでの購入が発生します。購入が積み上がると、そのキーワードでの自然検索の順位も動きやすくなります。つまり広告は「売るための出費」だけでなく「自然順位を育てるための投資」としても機能します。
ここから導かれる進め方はこうです。
大事なのは1番の「15〜30位を選ぶ」ところです。圏外のキーワードに広告をかけても、広告を止めた瞬間にゼロに戻ります。すでにある程度評価されているキーワードを後押しする方が、広告費が資産に変わります。
逆にやってしまいがちなのが、広告で売れているキーワードをずっと広告のまま持ち続けることです。自然順位が上がっているのに気づかず払い続けるので、同じ売上に余分なコストがかかります。月1回、広告で売れているキーワードの自然順位を確認する習慣を作ると、ここに気づけます。RPPの入札の考え方は楽天RPP入札単価の正しい考え方で整理しています。
最後に測り方です。専用ツールがなくても始められます。
スプレッドシートに「狙うキーワード」「商品名」「順位」「確認日」の4列を作って、週1回、決めた曜日に手で入力する。狙うキーワードは最初は5個で十分です。
順位そのものより、「順位が動いたときに、直前に何を変えたか」が分かる状態の方が価値があります。だから記録には5列目として「その週にやったこと」を足しておくのをおすすめします。商品名を直した、画像を替えた、広告を入れた、レビューが増えた。1行書いておくだけで、次に同じ状況になったときの判断材料になります。逆に順位だけ並んだ表は、眺めても打ち手につながりません。
手作業をおすすめしているのは、自分で検索すると順位以外のことも見えるからです。上位に誰がいるか、その商品名がどう書かれているか、価格帯がどうか。ツールの数字だけ見ていると、ここが抜けます。競合の商品名を見るのが、自社の商品名を直すいちばん早いヒントになります。
記録する曜日と時間帯は固定してください。楽天の順位は時間帯でも動くので、毎回違う時間に見ると比較になりません。「毎週月曜の午前中」のように決めてしまうのが手堅いです。
キーワードの選び方そのものに迷う場合は楽天市場のSEO対策とキーワード戦略を、順位が上がったあとの転換率の作り方は楽天の商品ページCVR改善を見てみてください。
楽天の検索順位を上げる方法を整理しました。ポイントはこの5つですね。
「自分の店の商品名がこれで合っているのか」「どのキーワードを狙うべきか」と迷ったら、私たちに相談してみてください。実際の検索データを見ながら、勝てるキーワードを一緒に見つけていきます。
楽天SEO、検索データを見ながら一緒に改善します。
金額自由。期間自由。縛りなし。まずは無料で相談してみませんか。
楽天・Yahoo!・Amazon・Shopifyのデータから、今週やることを根拠つきで。
承認するだけで販促まで動く、EC運用アシスタント「BEE」です。