
「先月、昨対割れしてしまいました……」
EC担当者からこの相談を受けると、私たちは最初に「どこで割れているか」を確認します。売上という数字は、原因が全く違う複数の要素の掛け算なので、現象だけ見てもどこを直すべきか分からないんです。
この記事では、私たちが実際に使っている「昨対割れの原因特定フロー」と、カテゴリ別の立て直し手順を共有します。
EC売上は「アクセス数 × 転換率 × 客単価」の掛け算です。どこが落ちているかによって、打ち手が全く変わります。
| パターン | 症状 | 最初に見るべきデータ |
|---|---|---|
| ① アクセス減少型 | セッション・訪問者数が前年比で下がっている | 楽天RMS「アクセス数」、検索順位 |
| ② 転換率低下型 | アクセスは来ているのに買われない | CVR・カゴ投入率・レビュー数と評価 |
| ③ 客単価低下型 | 件数は変わらないが1注文の金額が落ちた | 平均注文金額・セット購入率 |
| ④ 複合型 | 全部少しずつ下がっている | 前年同月との全項目比較表を作る |
「なんとなく全体的に悪い」と感じているときほど、実は②か③が原因のことが多いです。アクセスは維持できているのに売上だけ落ちているパターン——ここを見落とすと「広告を増やせばいい」という方向に走ってしまって、無駄なコストだけが増えてしまいます。
検索からのアクセスが落ちているなら、まず「検索順位の変動」を確認してください。楽天であればRMSのアクセス分析、AmazonであればAmazonセラーセントラルのビジネスレポートで確認できます。
アクセスはあるのに買われない——これが最も改善しやすいパターンです。集客ではなく「見せ方」の問題だから。
改善の優先順位は「画像 → レビュー獲得施策 → 価格見直し」の順で取り組むと効果が出やすいです。カゴ落ちを減らす7つの施策と合わせて取り組むと転換率改善の効果が高まりますよ。
件数は変わらないのに売上が落ちているなら、まず「どの商品の売上が落ちたか」を確認してください。
一番大事なのは、昨対割れを「気づいたら大きく落ちていた」という状態にしないことです。月次で前年比を比較するシンプルな習慣が効きます。
| チェック項目 | 確認頻度 | アラートライン |
|---|---|---|
| 売上前年比 | 毎月月初 | 前年比90%を下回ったら要因分析 |
| アクセス数前年比 | 毎月月初 | 前年比80%を下回ったらKW・広告を見直し |
| CVR前年比 | 毎月月初 | 前年比85%以下 → 商品ページ要確認 |
| 平均注文金額 | 毎月月初 | 10%以上の低下 → セット訴求の強化 |
| レビュー評価(平均点) | 週1 | 3.5点以下 → 早急に対応 |
昨対割れは「気づいた時点で既に2〜3か月遅れている」ことが多いです。月初に5分だけ数字を見る習慣をつけるだけで、早期発見ができるようになります。
「なんとなく調子が悪い」というのは実は危険なサインです。昨対割れには必ず原因があって、その原因はアクセス・CVR・客単価のどこかにあります。
まずは「どのパターンの昨対割れか」を特定するところから始めてみてください。「自分のお店がどのパターンか分からない」「分析してみたけど原因が特定できない」という場合は、私たちに相談してみてください。データを一緒に見ながら、立て直しの方向性を考えます。
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