EC戦略2026.05.02TWELVE

円安・関税・物価高の時代にEC企業がやるべき5つのこと【2026年版】

EC売上が梅雨に落ちる本当の理由と、5月から仕込む夏商戦戦略2026

「毎年梅雨になると売上が落ちる。でも仕方ない。」——そう思っているEC担当者は多い。でもそれ、完全に間違いだ。梅雨に売上が落ちるのは季節のせいじゃない。5月に何もしなかった結果だ。今年こそ先手を打つ。

梅雨にEC売上が落ちる「本当の理由」

まず現実を直視しよう。梅雨期(6〜7月)にEC全体の流通額が下がるのは事実だ。だが「下がる店舗」と「下がらない店舗」には明確な差がある。

私たちが複数のECクライアントを支援してきた経験からデータを見ると、梅雨に売上が前年比15〜30%落ちる店舗と、5%以内の微減に収める店舗が混在している。違いは「商品」でも「価格」でもない。

理由① 仕掛けが「後手」になっている

梅雨対策を6月に考え始める店舗は、すでに負けている。楽天の検索アルゴリズムは直近30日の購買データを強く反映する。つまり、6月に施策を打っても検索上位には6月末まで反映されない。5月に買い物が増えた商品が、そのまま梅雨期の検索上位に居座るのだ。

理由② 「夏=暑い」の一辺倒で商品を見ている

夏向け商品=暑さ対策グッズ、と思い込むと視野が狭まる。梅雨期に実際に売れているのは「室内で使うもの」「ジメジメ対策」「お中元ギフト」の3カテゴリだ。EC担当者がオフシーズンだと思っている商品でも、切り口を変えれば需要が生まれる。

理由③ SNSの発信タイミングがズレている

SNSはリアルタイムに見えて、実は2〜3週間のラグがある。6月1日に「梅雨おすすめ商品!」を投稿しても、検討→購入のサイクルを考えると実際の売上に反映されるのは6月中旬以降だ。SNS施策は5月中旬から仕込まないと間に合わない。

売れているEC店舗が5月にやっていること

では実際に「梅雨強い店舗」は何をしているのか。私たちが支援しているA社(アパレル系・月商1,200万円規模)の5月の動きを匿名で紹介しよう。

A社の5月アクション(実例・匿名)

  • 梅雨期に売れる商品トップ5を前年データから抽出(5月第1週)
  • それらの商品ページに「梅雨」「室内」キーワードを追加(5月第2週)
  • Instagram Reelsで「梅雨の使い方」コンテンツを週2本投稿(5月第2〜4週)
  • 楽天RPPの予算を梅雨商品カテゴリに集中配分(5月第3週〜)
  • メルマガを「6月準備号」として送付(5月末)

この結果、A社は前年比+8%で梅雨期を乗り切った。業界平均が-18%の年だ。差は「商品力」ではなく「タイミング」と「準備量」だ。

商品ジャンル別・夏商戦シナリオ

ジャンルによって「勝ちパターン」が違う。自分の商品がどのカテゴリかを確認して、シナリオを選べ。

🌸 アパレル・服飾雑貨

狙い目: 「梅雨コーデ」「汗をかいても快適」「速乾・接触冷感」。夏本番より一足早く「5月から夏準備している人」に向けて発信すると、競合が少ないうちにリーチできる。GWが終わった5月8日以降は消費者の意識が「初夏モード」に切り替わる。

🏠 インテリア・生活雑貨

狙い目: 「除湿」「カビ対策」「室内干し」。梅雨期のインテリア需要は見落とされやすいが、検索ボリュームは5月後半から急上昇する。除湿グッズ・消臭アイテムは梅雨直前が最需要期。5月に楽天のバナーを梅雨仕様に差し替えるだけで、CTRが平均1.3倍になったデータがある。

🍱 食品・飲料

狙い目: 「お中元」「夏ギフト」「さっぱり系スイーツ」。食品ECの夏ピークはお中元需要(6〜7月)だが、法人・ギフト用途の購入は5月末〜6月頭に集中する。BtoB需要を取りにいくなら、楽天法人市場やAmazonビジネスへの出品を5月中に整えておく必要がある。

💄 コスメ・美容

狙い目: 「日焼け止め」「制汗」「UV対策」。コスメは季節変動の影響を受けやすいジャンルだが、SNSとの相性が最も良い。TikTokやInstagramで「梅雨メイク崩れ防止」「夏の肌荒れ対策」コンテンツは5月に爆発的に伸びる。今すぐUGC(ユーザー生成コンテンツ)を仕込め。

楽天・Amazon・SNS 各チャネルの夏仕込みポイント

楽天市場:検索対策は今がラストチャンス

楽天の検索順位に影響する要因の一つが「商品ページのキーワード設定」だ。商品名・キャッチコピー・商品説明文に「梅雨」「初夏」「6月」などのキーワードを5月中に追加しておくと、Googleのクロール+楽天内検索の両方に効く。後回しにすると効果が出るのが7月になってしまう。

また、RPP(楽天プロモーションプラットフォーム)の入札調整は月初に行うのがセオリーだ。6月1日に入札を上げても、その効果が安定するまで1〜2週間かかる。5月末に先行して入札を調整し、6月を最初から高いパフォーマンスで迎えるのが正解だ。

Amazon:サマーセール前の在庫積み増し

Amazonには毎年7月にPrime Dayがある。FBA(フルフィルメント by Amazon)で販売している場合、Prime Day直前の在庫補充は6月中旬が締め切りになることが多い。逆算すると、5月中に発注・製造の手配を完了させておかないと間に合わない。「売れると思っていたのに在庫切れで機会損失」——これが毎年繰り返されるパターンだ。

SNS(Instagram/TikTok):コンテンツのシーズンズレを解消する

SNSで「季節コンテンツ」を発信するときの鉄則は、消費者が「そろそろ必要かも」と思い始める2〜3週間前に投稿することだ。梅雨対策グッズなら、梅雨入り(6月頭)の3週間前=5月中旬が最適タイミング。コンテンツが拡散・保存されてアルゴリズムに乗るまでの時間を考えると、今すぐ撮影・制作に入るべきだ。

「梅雨に強いEC」になるための3つの習慣

最後に、毎年梅雨を乗り越えている店舗に共通する習慣を3つに絞って紹介する。

✅ 習慣1:毎年4月末に「夏商戦カレンダー」を作る

梅雨入り・お中元解禁・Prime Day・夏休み。これらの日程から逆算して「いつまでに何をするか」を1枚のカレンダーに落とし込む。これがあるだけで、施策の後手が大幅に減る。

✅ 習慣2:前年の梅雨期データを5月に必ず振り返る

「去年の梅雨期に何が売れて、何が売れなかったか」——このデータを見ていない店舗が意外に多い。RMSや管理画面で前年同月のデータを引き出し、勝ちパターンを確認する習慣が差をつける。

✅ 習慣3:SNSコンテンツを「3週間前倒し」でスケジュールする

季節コンテンツを「旬のとき」に出すのは遅い。3週間先の季節を今から発信する。この前倒し習慣だけで、SNS経由のEC売上が安定するようになる。

まとめ

梅雨にEC売上が落ちるのは、梅雨のせいではない。5月に何もしなかったからだ。

「仕方ない」は今日で終わりにしよう。今年の夏は、準備した店舗だけが笑う。

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