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なぜEC担当者はBASEやSTORESに出店するだけで売れると思ってしまうのか?

#EC攻略Blog

ECコンサルタントのやまね(@twelvewelve1020)です。

個人でも企業でもネットショップに参入する時に出てくる名前が「BASE」や「STORES」、「カラーミーショップ」があると思います。

BASEは無料(正式には決済手数料のみ)でSTORESも同じ。カラーミーですら月額800円となります。どれを取っても無料とは思えない機能で充実したサービスなんです。

でも、BASEやSTORES、カラーミーに出店したからと言って売れません。本当に売れません。その理由を今日はご説明し、解決策もまとめて行きます。

BASEやSTORESに出店しても売れない理由

それはプラットフォーマーであるBASEやSTORES自体が集客をしてないからです。正確にはメディアには取り上げられていますが、実際に商品を購入するユーザー自体が集まる場所がないからです。

ショッピングモールと独自ドメインの違い

ここでちょっと考えてみましょう。

楽天市場YAHOOショッピングはショッピングモールを指します。実際に楽天市場、YAHOOショッピングと検索するとショッピングモールのTOPが検索に出てきて、それをクリックするとショッピングモールのトップが出てきます。

それをクリックするといくつものお店が並んだショッピングモールのTOPに入場する事が出来ます。

ですがBASEの場合はどうでしょうか?

グーグルで楽天市場と検索!

▲グーグルで楽天市場で検索

グーグルでBASEと検索!

▲グーグルでBASEと検索

BASEを見てみるとBASE株式会社のWEBサイトが出てくるだけです。当たり前の話ですが、とても大事な事。

無料カートのBASEやSTORESは路面店

ネットショップ担当者がまず理解すべき事はBASEやSTORESはリアル店舗で言うと路面店であるという事。別に改めて書く事でもないんですが、この路面店とショッピングモールと路面店の違いを理解する事が第一です。

ショッピングモールは月額が高いので無く集客料も含んだ月額コストという事

レンタルカートのコスト一覧

種類初期費用月額料金カード決済手数料最低契約期間
BASE無料*1無料3.6%
+40円
なし
STORES.jp無料無料〜5%なし*4
らくうる
カート
3,000円〜300円〜5%12ヶ月
おちゃのこネット無料500円 *52.9~5%12ヶ月
カラーミーショップ3,000円834円〜4%〜3ヶ月
MakeShop10,000円10,000円〜 *63.6%1ヶ月
ショップ
サーブ
15,000円〜11,400円〜3.675〜4.725%6ヶ月
EC-CUBE無料(テンプレートやプラグインは一部有料)なしプラグインによるなし
https://www.yamatofinancial.jp/learning/pre-opening/compare-shopping-cart.html

ショッピングモールコスト一覧

モール名/料金初期費用月額費用販売時の手数料
楽天市場60,000円50,000円15.4%
Yahoo!ショッピング無料無料5.6%
au PAY マーケット※2無料4,800円10%
Amazon※3無料4,900円8%~15%
月商100万円として計算

でも、あれ?と思った方もいるはず。それはYAHOOショッピング。それは別の記事で沢山説明してるので参考にしてね。実はYAHOOは出店しても物が売れなければ無料。という事はBASEとかSTORESより良い?

結論は良いです。(でも本題とは外れますので今日は割愛します)

集客を自分でやるか、お任せしたいか?

BESEやSTORESの場合、集客されている人だまりとなるモールがないので、広告費用を自分で捻出する必要があります。

反面、ショッピングモールの場合、モール自体に人がいるのでそこに集客する必要がないです。その違いは大きいです。

「自分で集客」「モール内で広告」どちらが良いの?

ここまで話すと見えてくる部分として、BASEでも楽天市場でも広告費がある程度必要です。ならコストが安いBASEのほうが良いね!となる人、注意です。

楽天市場やYAHOOショッピング内で広告と、単にグーグルにリスティングやGDNを使う大きな違いを次に説明します。

ただ人を呼べば良いだけでは無い

ショッピングモールに出店しても楽天内で広告費が必要じゃん。そう思う人よく考えてください。BASEなどで自分で広告を出す場合、買ってくれるかどうかもわかりません。

また、ショップなどの会員登録なども面倒です。大きな確率で離脱するでしょうし、購入まで行きません。

楽天市場やYAHOOの場合はどうですか?そこにいる人はすでにショッピングモール内にいる人で、楽天の会員登録、YAHOOの会員登録は既に済んでいる人がほとんど。

要はすぐにでも商品を購入しそうなユーザーに対して広告をかける訳です。これがBASEなどのショッピングカートとショッピングモールでの大きな違いです。

だから楽天市場は売れるんです。広告の効果もハマれば凄いですし、CVRも普通に10%やリピート率30%なんて数字が出るんです。BASEやSTORESでは、トップセラーにでもならない限り出せる数字では無いです。

無料のレンタルカートで売る為にはどうすれば良いのか?

上でずっと書いてきた通り、集客装置を自分で作る事です。よく勘違いしがちなのがインスタグラム。特にファッションカテゴリーのお店だとインスタでふぉろしていく事で多少なりとも売上が立つのでは思う人がいますが、売れません。

考え自体は近いですが、フォローを増やすのでは無くフォロアーを増やさない事には意味がないですよね。でも、それってネットショップを売れるようにするのと同じくらい大変です。

僕が思う無料のレンタルカートで売る為に必要な事は以下です。

売れるかどうかは作業量

ECコンサルタントをやっていると、ECコンサルタントに頼んだ時点で売れると勘違いしてしまう人がいます。決してそんな事は無くて、僕たちは問題点を見つけて、改善改善を提案します。

でも、いくら原因が分かっていても、改善されなければ絶対売れません。大事なのは作業量なんです。

仮にやる事が間違っていても、作業をしてさえ言えば、見えてくるものがあるし、今までと違う数値が出てきます。

でも作業をしないとそれすらない状態です。いちいち考えてる暇があるならまずやって見る事が大事です。

ネットショップはコストで選ぶと90%失敗する。狙う売り上げ規模で選ぶ。

まとめると、無料だからこのシステム使おう、と言う判断はほぼ間違いなく失敗します。そんなにネットショップの世界は甘くないです。

安いから使うでは無くて、月いくら売りたいからこのシステムを使うという選択が出来ないと成功はないので、出店前に一度考えてみて下さいね。

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