貴社のEC事業を総合支援
コラムCOLUMN

楽天市場に出店している中小企業はなぜ広告依存型になりやすいのか?【対策あり】

#EC攻略Blog

実はEC業界に15年います。現在で16年目なんですね。今日はそんな自分の中で見てきた「楽天市場に出店している中小企業はなぜ広告依存型になりやすいのか?」についてちょっと書いて行きます。

一度でも楽天市場やYAHOOショッピングの運営などをしてるとモール内広告の話って聞いた事があると思うの。例えば楽天だったらRPPというモール内のリスティング的な物からスーパーセールの目玉とかね…

まずこれを理解しておく!

モール内広告は沢山あるし、効果が出ない広告をチョイスしてしまうと物販の場合、一気に利益減らしになる。特にこれだけ送料が圧迫してるEC業界において、少しでも利益を出したいし、僕が携わってきた企業の方はみんなEC以外の事業の柱が欲しいと言ってる。

でも、だからと言ってEC事業をないがしろにしていい訳でない。EC事業で大事な事はファンづくりやリピーター作りと言うのは誰で分かるし、皆そんな事は意識してるし、でも中々うまく行かない。でも利益が欲しい…

広告をなぜ打つのか?

ちょっと当たり前の事を書きますね。「広告を何故打つのか?」それは簡単で売れるからです。でも、どの中小企業の社長達は渋い顔をします。ここに複雑何心理がありますよね?ちょっと広告を打って売れても良い顔をしないし社長の心理をひも解いていみると…

広告を打って売れても良い顔をしないし社長の心理…▼

  • (1)言い方を変えると広告が無いと売れない
  • (2)広告で売れるなら他の方法は無いの?
  • (3)広告を出して売れなくなった時が怖い
  • (4)利益が減る
  • (5)ブランディングが出来にくい

ちょっと全部出してしまうとキリがないので、一旦コレで。ちょっと説明します。

楽天市場に出店している中小企業はなぜ広告依存型になりやすいのか?

①言い方を変えると広告が無いと売れない

そう、特にメーカーや商社の方だと強く感じたりするのでは?と思います。広告を出したら売れる!それは分かった。でも経緯者からすると広告が無いと売れないのか?となります。それが自分の所の商品なら尚更です。また、WEBの広告って身近すぎてテレビCMとかのそれとは別物のイメージがあります。

テレビCMだと凄いね!となるのが楽天広告だと…「チッ(・д・)」となる訳です。社長の本音からすれば広告出して売れるなら、日々の努力で広告無しで売れるようにしてくれよ…て所でしょうね!

②広告で売れるなら他の方法は無いの?

はい!あります。

でもそんな簡単ではないし、日々の作業量が必要です。楽天の場合、大きな攻略方法はやっぱり楽天サーチの1ページ目に出せば良いんです。なのでここは作業する側のマーケティング能力が必要になってきますし、実際そのキーワードで1ページ目に出すか?はECCとも相談してみるのもありですね。

楽天の広告を出せる場所って言い方を変えるとそこに人が来てると思ってください。ランキング市場なんかもそうです。と言う事はそこに広告無しで商品を出せば売れる訳です。

③広告を出して売れなくなった時が怖い

これはリアルにあり得ます。特にマーケティング業界では広告効果って3か月以降は効果が薄れ始めると言われますし、広告を打っている方はそれを感じた事あるはず。

上司:「あれ..今月なんか売り上げ悪くない?」

社員:「でも、いつもとやっている事同じだし、広告もちゃんと打ってますよ!」

それは決してあなたの商品が悪い訳では無いです。ユーザーが慣れてきてしまっているのが大きな要因です。同じ所に同じ広告を打つのは認知度向上の時だけ。後は常に露出場所を変えてあげる方が良い訳です。逆にそれをしないと….

④利益が減る

これはECの決済担当者に言いたいです。もうECで商品を売る場合、こう言ったプロモーション費を予測して利益計算しておくべきです。意外とそれをしてない人が多いのにびっくりです。大企業などは計算式でここまで出来上がってますが、中小の場合、やっぱり社長が一人で決済してるのでこの辺りの考えが甘いケースがあります。

⑤ブランディングが出来にくい

ですね。特に広告は出す場所によって見え方や2重価格でセールのケースが多いです。そもそもブランディングを求めてはダメだと思います。これに関しては単に露出する商品の位置づけのあり方の問題ですね。

大手でも普通に倒産するEC業界

ECサイト「ee-shopping」などを運営する(株)アイエス・トレーディング(TSR企業コード:293541051、渋谷区、魚住和泉社長、以下アイエス社)への問い合わせが増えている。アイエス社は1994年5月設立で、当初は量販店向けにインポートブランド品、生活雑貨の販売を手掛けていたが、その後、ネット通販の成長に伴い、ECサイトでの直販に軸足を移していった。

2003年に大手ショッピングサイトに「ee-shopping」の屋号で出店。その後、他のショッピングサイトにも出店を続け、1995年8月期に約5億円だった売上高は、2012年8月期は約40億円に拡大していた。ところが、大手ショッピングサイトへの出店が一巡した2013年頃より、状況に変化が生じた。同年9月に金融機関が動産譲渡登記を設定し、資金面の苦境が外部に漏れ始めるようになった。この時期から東京商工リサーチ(TSR)の取材にも、業績を開示しない姿勢に転じていた。

引用:ECサイト「ee-shopping」運営のアイエス・トレーディングと連絡つかず : 東京商工リサーチ

実は最近まで楽天市場からずっと離れて(約3年程)ました。その為最近知ったのですが、楽天でかなり有名だった「ee-shopping」が倒産してますね。このお店、当時僕がやっているお店のベンチマークとしてよく見てましたし、楽天のECCもやり方が上手いと言って褒めてました….

売り上げも結構な額を叩いてたと思います。でも倒産だそうです。

広告は悪くない..でももっと大事な事は..?

今日の結論的な部分です。広告は悪くないですしむしろやるべきです。広告をやる事でショップの成長スピードを加速度的に伸ばす事が可能です。だから皆、広告を買う訳です。しかもちゃんと売れば売れる訳で。では、何をどう気を付ければ良いのかって事なんです。

  • 広告を打っている時に自力で検索1ページに出るよう半年から1年かけて作業をしておく。
  • 狭い範囲の広告だけでは無く広く浅く効果をみておく
  • 広告のPDCAは必要以上にやっておく

「広告は検索で1ページに出るまでの期間」と決めておく。そうする事で精神衛生も維持できます。ずっと広告を打ち続けるのかー?と思う社長に対して作業するWEBデザイナーさんや運営担当の方はコレを意識するべきですね。

また、広告を打たないと言うのは出来なくはないです。でも、企業の成長を遅らせる可能性があります。なので広告をあくまで自分の支配下に入れて置くという知識が大事。広告はどこにどう?出てる分からないけど現場からはやれと言わる.。

なんかこれだとセブンペイの「2段階認証…?」と首かしげていた社長と同じになってしまいますからね。

まとめ

見方を変えると広告を打って売れるのは楽天の良さでもあるんです。独自ドメイン自体は広告はリスティング位しア刈りませんし、YAHOOは広告はありますが効果が悪いです。それを踏まえるとモール毎の戦い方をちゃんと仕分けしておく必要がありますね!

お手伝いしますよ^^。

広告を打っても利益はちゃんと出ます!

お問い合わせCONTACT

ECコンサルや店舗運営、
どんな事でもお気軽にご相談ください。
商品開発からのご相談もお受けしております。